グンゼ記念館

この記念館は、大正6年(1916)に新築され本社事務所として使われてきたものです。1階の蚕糸室では、繰糸機械の変遷など蚕糸技術の歴史が紹介されており、教育室では、創業以来の従業員教育・人づくり体制の背景となった創業者波多野鶴吉の考え、経緯が紹介されています。2階の栄誉室には、大正6年貞明皇后行啓時の御座所などがそのまま保存・展示されています。隣接する主展示室では、波多野鶴吉直筆の書や昭和8年当時のグンゼの模型、グンゼの創業当時からの歩み等が展示されています。また、創業者室には、波多野鶴吉はじめ、グンゼの設立・発展に貢献した人の遺品などを保存しています。一通り見学すると、何鹿(いかるが)郡発展のために製糸業を興し、これを中心に据えて養蚕を奨励することこそが、何鹿郡の急務とする事業であり「郡是」であるとした当時の考えが理解されます。

創業者室から栄誉室を見たところ