(東京都小金井市)
東京農工大学科学博物館
住所:東京都小金井市中町2-24-16(〒184-8588)
開館時間/休館日:10:00〜17:00/日曜・月曜・祝日、5月31日(創立記念日)、夏期 8/1〜8/20、冬期 12/26〜1/10
入場料:無料
※下記の案内は、数年前の時点の展示を紹介しています。最近の数年間で常設展示はリニューアルされているそうですので、
最近の展示については、博物館のホームページ(http://www.tuat.ac.jp/~museum/)をご覧下さい。(2006年3月1日、記)
案 内:正面を入るとすぐの所に守衛所とゲートがありますが、その手前を右手に入ったところに「繊維博物館」があります。この博物館は明治19年(1886)、農商務省農務局蚕病試験場の「参考品陳列室」として創設されたのが始まりです(昭和26年に、博物館相当施設の指定を受けています)。3階建の総床面積は約3000uで、その3分の2が展示室として利用され、全部で4ウイングに別れています。
3階西の第4ウイングには、化繊・合繊の珍しい繊維・産業用繊維・プラスチック類・皮革などがあります。3階東の第3ウイングでは、絹関係・養蚕・座繰り器・製糸・組みひも・ひも結び・レース・伝統工芸品・麻類などの展示があります。2階西のスタッフルーム等に続いて、中央部に浮世絵展示室があり、江戸時代から明治にかけての養蚕・製糸等の様子を描いた鈴木三郎名誉教授の浮世絵コレクションが展示されています。
2階東の第2ウイングには、各種の繊維材料・糸の作り方・各種の織機などが展示されています。1階東の第1ウイングには、紡績機・製糸機・組ひも機・織機・縫製機・試験機など各種の大型機械が展示されています。この部屋へ入る入口の所には、ガラ紡機が展示されていました。“ガラ紡機は明治6年に長野県の僧、臥雲辰致(がうんたっち)により発明されました。太く柔らかいもめんの糸を紡ぐ日本固有の紡績機であり、当時有数の綿花栽培地であった愛知県矢作川周辺で発達しました。原料を下の綿筒に入れ回転させて糸を撚りだし、糸巻機に巻き取ります。動力を用いるものとしては最も簡単なもので、当時は船に水車を取り付け、川の水流を利用していたので「船紡」とも呼ばれています”という説明がありました(筒が回転するときに、ガラガラと音をたてるのでガラ紡というそうです)。
「繊維博物館」とありますが、絹・綿・羊毛・化学繊維・皮革といったおよそ考えられる材料の、織物・組み紐・絨毯等々の各種の利用法・加工法、それに関する道具や機械、果ては歴史まで展示されており、ゆっくり見学すれば1時間では足りないのではないかと思われます。
その他の情報:Tel 042-388-7163 FAX 042-388-7598 URL: http://www.tuat.ac.jp/~museum/
JR中央線東小金井駅南口から歩いて9分