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平成14年10月29日
独立行政法人 農業生物資源研究所 |
「2002昆虫産業創出ワークショップ in 京都」のご案内
- 趣旨
昆虫は4億年にわたる進化の過程で海洋を除く地球上のあらゆる環境に適応するための様々な「特異機能」を獲得しており、様々な「生体高分子」、「有用タンパク質」を生産する能力をもつことから、「21世紀最大の未利用生物資源」として世界が注目しています。
(独)農業生物資源研究所は、これまでの蚕糸・昆虫研究の蓄積をもとに、世界の昆虫研究をリードする中核拠点として、絹フィブロインなど昆虫由来素材の加工による生活・医療用品の開発、昆虫を利用して合成困難なタンパク質を生産する「昆虫工場」など、カイコを中心とする昆虫利用の技術開発を目指し研究を進めています。
世界的には、昨年認可されたヒトのゲノム創薬開発の成功を契機に、害虫防除剤の開発などを目的とした昆虫ゲノムの解読が始まるなど、昆虫研究の競争は一気に加速する状況となっていますが、我が国100年の昆虫研究の成果と、民間企業の皆様がもつ創薬等のノウハウが結合すれば、日本の昆虫製品を世界に送り出す「日本発シルクロード」ができると期待しています。
本ワークショップでは、民間企業等の皆さんの期待に応えるべく、昆虫ゲノム創薬、昆虫工場、昆虫新素材の3分野について今後の産業化を展望するとともに、フリーディスカッションや個別の意見交換を予定していますので、多数のご参加をお願い致します。
- 参集範囲(どなたでも参加できます)
- 日時
平成14年11月12日(火)、13:30〜17:00
- 場所
キャンパスプラザ京都 5階(京都市下京区西洞院通塩小路下ル、京都中央郵便局西側)
- 主催等
主催 農林水産省農林水産技術会議事務局、(独)農業生物資源研究所、
(社)農林水産技術情報協会、(社)農林水産先端技術産業振興センター
後援 京都市、京都工芸繊維大学、(財)京都高度技術研究所、
(財)京都市中小企業支援センター、(財)大日本蚕糸会、京都新聞社
- 内容
- 第1部 講演会
1.昆虫ウイルスを利用したタンパク質の構造と機能解析 〜昆虫発ベンチャー〜 | (株)プロテインクリスタル・京都工芸繊維大学繊維学部 | 森 肇 |
2.昆虫を利用した有用タンパク質生産 〜なぜ有望なのか〜 | 三重大学工学部 | 小林 淳 |
3.ゲノム創農薬のターゲットとしての昆虫ホルモン受容体 | 日本化薬株式会社精密化学品研究所 | 桝井昭夫 |
4.家蚕フィブロインと各種バイオポリマーとの複合繊維の作出 | 信州大学繊維学部 | 金勝廉介 |
5.農業生物資源研究所の主要研究成果 | 農業生物資源研究所 | 川崎建次郎 |
- 第2部 分科会
- 昆虫バイテク産業につながる農業生物資源研究所の研究成果を紹介し、民間企業等の皆さんのご質問、共同研究等のご提案にお答えします。
・農業用・衛生害虫用「ゲノム創薬」 | (カイコゲノム解析状況、他) |
・昆虫工場 | (遺伝子組換えカイコ、他) |
・昆虫新素材 | (セリシン蚕等特殊品種、他) |
- 参加申し込み、締め切り、参加費
参加者氏名、所属、所属部署、役職、住所、電話番号、ファックス番号、E-mailアドレスを記入し、11月5日(火)までに E-mail またはファックスでご連絡ください。
参加費は無料です。
【昆虫産業創出ワークショップ事務局】
近藤惟義(E-mail: kondo@staff.or.jp、 電話03-3586-8644、FAX 8277)
社団法人 農林水産業先端技術産業振興センター内
〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13
(その他下記でも受け付けております)
○ 独立行政法人 農業生物資源研究所 企画室 木内(きうち) 信
(mkiuchi@affrc.go.jp、電話0298-38-7438、FAX 7416)
○ 社団法人 農林水産技術情報協会 参与室 岡田利承
(tokada@afftis.or.jp、電話03-3667-8931、FAX 8933)
○ 京都市産業観光局スーパーテクノシティ推進室 馬屋原(まやはら)・萩原・宗実(むねざね)
(super@city.kyoto.jp、電話075-222-3434、FAX 3331)
「2002昆虫産業創出ワークショップ in 京都」ポスター
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