品種詳細

なつみ

そば「なつみ」は、夏そばとしては食味や麺帯形成性に優れる。「しなの夏そば」に比べ、草丈が高く、主茎節数、1株花房数がやや多く、子実重、千粒重はやや少なく、容積重はやや重い。製粉歩留りは同程度で、ルチン含量は多い。

主要特性

  • 「なつみ」は1992年度に「テンピスト」、「キタワセソバ」、「夏そば」、「しなの夏そば」の混合交配を行い、その後代から育成されたそば品種で、生態型は夏型である。1993年度にF2、F3世代を進めた。1994年度に480個体から栽培特性、粒特性で14個体を選抜し、1996年度の系統予備試験で7系統を選抜した。1997年度の生産力検定試験で有望な系統である新系蕎96-10に「北陸3号」の系統名を付与し、栽培適性を検討してきた。
  • 開花期は「しなの夏そば」に比べ1日遅く、成熟期は5日遅い。草丈、主茎長は「しなの夏そば」に比べ長く、主茎節数、分枝数はやや多い。耐倒伏性は同程度である。
  • 子実重、千粒重は「しなの夏そば」に比べやや少なく、容積重はやや重い。
  • 製粉歩留りは「しなの夏そば」と同程度で、ルチン含量は多い。
  • 熊本県では夏型の「キタワセソバ」に比べ食味に優れ、前年産の秋そば「阿蘇在来」と比較しても同程度である。また、新潟県では「キタワセソバ」より製麺性(麺帯形成性)に優れる。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
21403
(2007年8月29日)
2007年12月 5日 19343
(2010年3月16日)
25年
(満了日:2035年3月16日)
交配組み合わせ 旧系統名