品種詳細
西のはるか
「西のはるか」は、耐倒伏性に優れ暖地の春まきおよび秋まき栽培が可能であり、春まき栽培でより多収なだったんそば品種です。
主要な特徴
- だったんそば「西のはるか」はだったんそば遺伝資源の「Rotundatum」に変異処理した後代から、選抜、固定した品種です。
- 「西のはるか」は「Rotundatum」や北海道で主に栽培される「北海T8号」より草丈が低いわい性系統であり、耐倒伏性に優れています(育成地での調査)。
- 「西のはるか」は「Rotundatum」、「北海T8号」および「ダルマだったん」よりも生育日数が短く、早生です(育成地での調査)。
- 「西のはるか」は春まき栽培で多収であり、秋まき栽培でも既存品種並みの収量がある。容積重は既存品種並みで千粒重はやや軽い(育成地の調査)。
- 現地栽培試験(大分県豊後高田市)では、「西のはるか」は春まきで多収、秋まきで既存品種並みの収量です。
成果の活用面・留意点
- だったんそば「西のはるか」はお茶や麺などに利用でき、新たな産地形成に貢献できます。
- 暖地では、一般的な普通そばと同様の栽培方法で栽培が可能であり、春まき、秋まきを連続した二期作栽培が可能となります。また、九州地域以外の温暖な地域でも栽培できます。
- 秋まき栽培では、草丈が伸びにくくコンバイン収穫しづらいので、栽培期間を十分に確保することが重要です。
- 耐湿性は強化されていないので、排水対策を万全にする必要があります。
- ルチン含量は既存品種並ですが、分解されることにより苦味が生じるので、苦味のない麺として利用する場合には、苦味を発生させない加工方法を用いる必要があります。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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31273 (2016年6月28日) |
2016年9月29日 | 29021 (2022年3月15日) |
25年 (満了日:2047年3月15日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||