品種詳細

はとゆたか

はとむぎ「はとゆたか」は 東北地方の栽培に適し、大粒で多収であり、お茶加工に優れる。成熟期は「はとじろう」より遅く、「中里在来」より早い、やや早生に属する。

主要特性

「はとゆたか」は1988年に東北農業試験場資源作物育種研究室 (盛岡試験地) において、早生・短稈のF6-22 (のちの「東北1号」) を母本、多収系統の「奥羽4号」を父本として交配し、早生・多収を育種目標として、系統育種法によって選抜・固定した品種である。2003年度における世代は雑種第15代である。

  1. 殻実収量は「はとじろう」に比べ多収であり、お茶加工や焙煎粒の外観が優れる。
  2. 成熟期は「はとじろう」より4日遅く、「中里在来」より5日早い、やや早生 (“中の早”) に属する。
  3. 百粒重は「はとじろう」、「中里在来」並に重く、“やや重”に属する。
  4. 草丈は「はとじろう」と同程度の短稈で、「中里在来」より短い。耐倒伏性は両品種並である。
  5. 「はとじろう」に比べて葉枯病にやや弱い。

栽培適地

東北地方

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
17311
(2004年8月11日)
2005年6月23日 15002
(2007年3月15日)
25年
(満了日:2032年3月15日)
交配組み合わせ 旧系統名
F6-22 (東北1号) x 奥羽4号 東北3号