品種詳細

はるか二条

「はるか二条」は、早生、短強稈で倒伏に強く、穂数が多く多収である。主なオオムギ縞萎縮ウイルス系統とうどんこ病に複合抵抗性で、穂発芽耐性が強い。整粒歩合は高く整粒収量が極めて多く外観及び精麦品質が良い。

 

主要特性

  • 春播性の二条皮麦で、暖地の主要品種「ニシノホシ」に比べ、出穂期と成熟期ともに2日程度早い早生種で、穂数が多いが稈長は短く強稈で耐倒伏性は強く、多収である。
  • オオムギ縞萎縮ウイルスの主要な系統(I~V型)とうどんこ病に複合抵抗性があり、穂発芽性はやや難~難で、「ニシノホシ」のやや易に比べ明らかに優る。
  • 容積重と千粒重が大きく整粒歩合が高く、整粒収量は極めて多収である。
  • 原粒の外観品質、搗精時間と精麦白度は「ニシノホシ」と同程度で、砕粒率はやや高いが精麦品質は「ニシノホシ」並に優れる。
  • 長崎県や福岡県などで普及が始まっており、「ニシノホシ」に代わる食用や焼酎用の精麦用二条大麦の主力品種として期待される。

黄熟期の「はるか二条」(九州研、ドリル播き栽培)
 

 

「はるか二条」の整粒収量
 

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
27568
(2012年11月 8日)
2013年2月25日 23456
(2014年7月22日)
25年
(満了日:2039年7月22日)
交配組み合わせ 旧系統名
羽系B0080/西海皮59号 西海皮69号