品種詳細
茶中間母本農6号
チャの近縁野生種Camellia taliensis とチャの 「おくむさし」の種間交雑から新芽のアントシアニン含有率が高い「茶中間母本農6号」を育成した。この系統を母本に用いると、アントシアニン含有率が0.7%以上の高含有個体を高い頻度で作出することができる。
主要特性
- チャの近縁野生種のタリエンシス(Camellia taliensis )とチャ(品種:「おくむさし」)の種間交雑から育成した「茶中間母本農6号」は、紅花チャ(Camellia sinensis )と同等の含有率(0.37%)を持つアントシアニン高含有系統である。
- 「茶中間母本農6号」の栽培形質は、早晩性が中生、樹勢は強く樹姿はやや直立である。新芽の色は赤紫色で、収量はやや多収。炭疽病と輪斑病には抵抗性があるが、赤葉枯病にはやや弱い。耐寒性は中程度である。
- 新芽の化学成分は、アミノ酸類の含有率が1.41%、個別アミノ酸ではテアニンが1.06%である。カフェインは2.21%、カテキン類は13.52%で、いずれもチャと比べるとやや低い。
- 「茶中間母本農6号」の自然交雑後代では、0.7%を越えるアントシアニン高含有個体の出現率は1%程度であるが、アントシアニン含有率の高い系統を片親に用いると0.7%を越える個体の出現率は16%と高くなる。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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17320 (2004年8月11日) |
2005年6月23日 | 16016 (2008年2月22日) |
30年 (満了日:2038年2月22日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||