品種詳細
姫しずか
小玉スイカ'姫しずか'は、果皮が硬く物理的な耐裂果性を有する。このため、機械選果が可能で、輸送性も高い。果肉も硬く崩れにくいため、日持ちが良く、業務用にも利用可能である。
主要特性
- 物理的な耐裂果性は従来の小玉スイカの約2倍と高く、耐輸送性にも優れる。
- 果実は小玉スイカとしてはやや大きい。成熟は'紅こだま'よりやや晩い。果形は球形で、果皮色は緑、鮮明な条斑が入り、果実外観が優れる。果皮は薄い。果肉は赤色、緻密で硬い。果肉が崩れにくいため、日持ち性が高い。糖度は'紅こだま'と同程度である。なお、収穫直後の果肉は硬いが、室温で3~10日保存後は、果肉硬度が減少し、シャリ感が向上する。空洞果は発生しない。種子は焦茶色で、やや大きい。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
---|---|---|---|
13810 (2001年9月 5日) |
2002年2月13日 | 12283 (2004年11月 8日) |
20年 (満了日:2024年11月 8日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
KWMP-2 x KWMP-1 | スイカ久留米交1号 |
育成経過
昭和62年から耐裂果性素材の検索を開始し、平成2年に'マリンレッド'と耐裂果性素材'北京系C'とを交雑後、自殖・ 選抜を繰り返し、複数のF7世代を得、平成7年にそれらの組合せ能力検定を行った。その結果、高品質・耐裂果性で、育種目標をほぼ満たしたと考えられる F1組合せ(CW95-1×CW94-7)を得た。本系統およびその両親を、'姫しずか'、'久留米1号'(CW94-7)および'久留米2号' (CW95-1)の名で、平成10年から特性検定試験ならびに系統適応性検定試験に供したところ、'姫しずか'は、高品質・耐裂果性に優れることが認めら れ、'姫しずか'と命名された。