品種詳細

つけな中間母本農2号

一般にツケナ類は低温に感応して花芽が分化し、抽苔します。それに対し「つけな中間母本農2号」では、花芽分化に低温ではなく長日条件を必要とするため、春どり栽培において極めて高い晩抽性を示します。ツケナ類、ハクサイに極晩抽性を付与するための育種素材として有用です。

主要特性

  • つけな中間母本農2号(旧系統名:ツケナ安濃3号)は、「大阪白菜晩生」の集団中に見出された、低温感応性が弱く主として長日に感応する春化特性を有する個体を選抜・固定して育成したもので、2001年11月に品種登録されました。
  • 「つけな中間母本農2号」の花芽分化に対する低温と長日の効果は一般のツケナ・ハクサイ類と逆で、主として長日に感応して花芽分化し、低温は日長が不十分な場合に補助的に作用します。14~12時間日長の場合は低温の効果が現れますがその効果は弱く、16時間日長では長日のみで完全に春化して低温の影響がほとんど現れません。
  • このため、「つけな中間母本農2号」は特に晩秋まきの春どり栽培において従来の晩抽性品種よりも極めて強い晩抽性を示します。春まき栽培では播種期や地域によって変動しますが、3月以前の播種では晩抽性ハクサイと同等以上の晩抽性を示します。
  • 「つけな中間母本農2号」の晩抽性は不完全優性に遺伝し、量的な複数の遺伝子が関与しています。本特性を選抜するのに有用なDNAマーカーが開発されています(Kitamotoら、2014)。
ツケナ安濃3号およびハクサイ無双の花芽分化に及ぼす日長と低温処理の影響 松島新2号、ツケナ安濃3号と両者のF1及びF2の抽だい日の分布

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
9901
(1997年5月19日)
2001年7月12日 9514
(2001年11月22日)
20年
(満了日:2021年11月22日)
交配組み合わせ 旧系統名