品種詳細

ナシ品種「王秋」は晩生の赤ナシ品種です。大果で果肉柔軟であり、肉質ち密で良食味です。腋花芽の着生が多く、短果枝の維持も容易で豊産性です。

主要特性

• 樹勢は強く、腋花芽の着生が多く、短果枝の維持も容易で栽培しやすいです。開花期は「豊水」より若干遅く、育成地(茨城県つくば市)での成熟期は 10 月下旬～ 11 月上旬で「晩三吉」よりやや早く、収量は「晩三吉」と同じかやや多いです。黒斑病には抵抗性で、黒星病その他の病害虫に対しては慣行防除で対応できます。
• 果実は倒三角形で完熟すると黄褐色を呈します。果実重は約 650g で「晩三吉」と同程度です。肉質はち密で果汁が多く、果肉硬度は 4.2lbs. 程度で「晩三吉」より軟らかいです。果汁糖度は 12% 前後で「晩三吉」より約1%高く、果汁の pH は 4.6 前後で「晩三吉」ほどには酸味が感じられません。心腐れ、みつ症及び褐色スポット状の果肉崩壊現象が発生することがあります。果実の日持ち性は 25°C で 28 日以上です。