品種詳細
Mi116
飼料用とうもろこしの親品種「Mi116」(エムアイヒャクジュウロク)は、九州での早晩性が"中生の晩"の自殖系統で、ワラビー萎縮症抵抗性が強く、ワラビー萎縮症抵抗性の一代雑種(F1)品種の親として利用できます。
主要な特徴
「Mi116」はワラビー萎縮症抵抗性F1品種「SH5937」を母材として自殖固定し、雌穂の特性、「Mi91」とのF1組合せの収量性、ワラビー萎縮症抵抗性などで選抜、育成した自殖系統です。
育成地の調査では、
- 「Mi91」に比べてワラビー萎縮症発症個体率、萎縮個体率とも低く、ワラビー萎縮症抵抗性です。
- 「Mi91」を種子親、「Mi116」を花粉親とするF1品種「なつひむか」のワラビー萎縮症発症個体率、萎縮個体率は抵抗性市販品種「30D44」及び「SH5937」と同程度で、「Mi116」を親にしてワラビー萎縮症抵抗性F1組合せを作出できます。
- 絹糸抽出期は「Mi91」並で、九州での早晩性は"中生の晩"です。
- 稈長、一列粒数、百粒重は「Mi91」並、着雌穂高は「Mi91」より低く、粒列数は「Mi91」よりやや少ない品種です。子実収量は「Mi91」と同程度で、隔離圃場における放任受粉下での採種量は24.1 kg/aです。
- 倒伏個体率は「Mi106」より少なく、「Mi91」と同程度かやや少ない品種です。耐倒伏性は「Mi91」並の"強~極強"です。
- 南方さび病抵抗性罹病程度は抵抗性"極弱"の「Mi29」に比べ低いが、抵抗性"強"の「Mi29SRR」に比べ高い品種です。南方さび病抵抗性は"中~強"です。
- 「Mi91」との特定組合せ能力は高い。「Mi116」とのF1 品種「なつひむか」の収量は、夏播き用の普及品種と同程度以上の水準にあります。
活用面・留意点
- ワラビー萎縮症抵抗性の飼料用とうもろこしF1品種の親として利用できます。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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31333 (2016年7月15日) |
2016年10月27日 | 27398 (2019年3月19日) |
25年 (満了日:2044年3月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||