品種詳細
カーネーション中間母本農1号
カーネーションの重要病害である萎ちょう細菌病に対し、強度な抵抗性を有する。
主要特性
- 平成元~3年に、抵抗性の品種間並びに種間差異を調査した。検定試験の結果、供試した栽培品種273品種のほとんどはり病性を示したが、野生種では供試83種及び系統の中に有望な抵抗性素材が見いだされた。そのうち、Dianthus capitatus andrzejowskianus(以下 D. capitatusと略す)は、最も萎ちょう細菌病抵抗性が高い野生種の1つであった。
- 平成2年に、D. capitatusの強度な抵抗性をカーネーションに導入する目的で、スプレー系品種'スーパーゴールド'(D. caryophyllus)との間で種間交雑を行った。両者の交雑親和性は低かったが、種間雑種を得ることができ、得られたF1実生の中で、検定に用いた2菌株に対し発病率が0%であった系統'91B04-2'を選抜し、'カーネーション中間母本農1号'と命名した。
- 本系統は、平成5年の再試験でも発病率11%と強い抵抗性を示したので、カーネーションとの交配を行い、抵抗性の遺伝性及び一般形質を調査した。本系統とり病性カーネーションとの間の交雑132系統のうち、16系統(12.1%)が極強もしくは強抵抗性を示し、本系統が有する強度な抵抗性は後代へ遺伝することが確認された。
- 本系統の草姿・形態や花色に関しては、花径が4.3cmと小さく、硬い花茎が伸長して、頂端に小花が密生するなど、野生種の性質を残している。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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(1996年3月29日) |
1999年3月12日 | 7943 (2000年3月30日) |
20年 (満了日:2020年3月30日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||