品種詳細

つくば1号

「キクつくば1号」は、日本に自生する野生種イソギクとスプレーギクとの種間雑種である。純白緑芯で花形が整い、茎の伸長性に優れ、フラワーアレンジメントにも利用可能な新しいタイプの小輪ギクである。

主要特性

  • 「キクつくば1号」の種子親はスプレーギク品種「セイライム」、花粉親はスプレーギク品種 「ホワイトブーケ(きく農林6号)」に花き研究所で保存中のイソギク系統8706を交雑して得られた種間雑種系統2000-29である。
  • 花色は鮮明で純白に近く(JHSチャート3101)、花盤が緑芯で花粉の量が少ない。花径が45mm程度の小輪で、15枚程度の花弁は整然と並び、咲き進んでも外側に反り返らない。
  • これまで普及したイソギク雑種品種「沖の白波」を上回る優れた茎伸長性を有している。また、「沖の白波」と異なり、葉柄が短く、葉が剛直になりにくい。
  • 自然開花期は11月上旬の秋ギクである。

栽培適地

全国のキク生産地に適応すると考えられるが、生態型としては秋ギクタイプであるので、温暖地における夏季出荷には適さない。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18843
(2005年9月30日)
2006年6月21日 16988
(2008年6月 3日)
25年
(満了日:2033年6月 3日)
交配組み合わせ 旧系統名
セイライム X (イソギク)2000-29 キクつくば1号