北海道農業研究センター

自給飼料生産・利用グループ

ハイモイスチャーシェルドコーン材料の収穫

普通コンバインに「スナッパヘッド」というアタッチメントを装着して完熟期トウモロコシの子実だけを収穫します。

自給飼料生産・利用グループでは、北海道の多様な土地基盤を有効活用し、粗飼料のみならず、濃厚飼料の自給生産に向けた技術開発研究に取り組みます。

イアコーンサイレージの生産利用に関する実証研究

飼料用トウモロコシから穀実、芯と皮だけ(雌穂、英語:ear)を完熟期に収穫して調製する「イアコーンサイレージ(ECS)」の生産・利用に関して、一層のコスト削減に向けて道内の複数地域と連携して実証的研究を推進しています。また、ECSより栄養価の高い「コーンコブミックス(CCM : 子実と芯)」または「ハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC : 子実のみ)」等の新たな自給濃厚飼料資源の生産、利用に関する技術開発に取り組みます。

自給濃厚飼料の特性評価に関する研究

自給濃厚飼料ECS、CCM、HMSCは、輸入に100%依存している圧ぺんトウモロコシなどの代替としての利用が想定されるので、泌乳牛に対する最適な飼料メニューを提示するため、飼料特性を評価するとともに、泌乳牛への給与試験を通して、最適な給与量や組み合わせに適した粗飼料や濃厚飼料候補を明らかにするための研究を行います。

子実や雌穗を収穫した後の茎葉の多面的利用技術の構築

一般的には、茎葉残さは地力の回復を目的として圃場に還元されますが、現在不足がちの堆肥調製の水分調整剤等としての利用に関する研究にも取り組み、新たな資源循環技術体系の構築を目指します。

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