農業機械研究部門

資料館

脱穀用

参考画像 展示品名 概要
写真 144 連枷 「からさお」,「めぐり棒」,「くるり捧」などとも呼ばれ,古く中国より伝来.竹の柄の先端に横木をわたし,この横木に回転できるようにこした堅木〈または竹を編んだもの)を取り付け,むしろに麦類.豆類.菜種な...
写真 145 千歯稲扱(東野式稲扱器) 普通の直条歯杆ではなく,歯列面の裏面中腹を約1cm凹ませて弓形としたのが特徴.1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会に出品.当時の価格3.5円.東野長八(石川県石川郡宮保町)製作(特許第1...
写真 146 千歯稲扱(自動稲扱器) 歯は鋳物製.1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会に出品.当時の価格3.6円.共一商会(富山県砺波郡東野尻村)製作....
写真 147 千歯稲扱(中村式) 1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会に出品.当時の価格1.8円.中村要次郎(埼玉県南埼玉郡百間村)製作....
写真 148 千歯稲扱(井上式末広稲扱器,正耳鋼打) 1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会に出品.井上新市(静岡県志太郡藤枝町)製作(実用新案第19,440号)....
写真 149 千歯稲扱(彎曲稲扱器) 窪添之助(大阪府堺市)が1902(明治35)年に特許を得たもの.1907(明治40年)8月より日本農具製造株式会社(神戸市)で量産開始.内地はむ ろん,朝鮮.南アメリカ.フィリッピンにも販売.年産5万...
写真 150 千歯稲扱(二見式稲扱) 扱面が彎形をなしている.1911(明治44)年の帝国農会主催全国農具展覧会で5等賞受賞.当時の価格1.8円.二見貞重(佐賀市)製作....
写真 151 人力脱穀機(西谷(福永)式) この脱穀機は,福永章一(山口県佐波郡牟礼村)によって考案された最初の足踏式回転脱穀機(1911(明治44)年3月27日特許第19,621号)を改 良したもの.それは,1913(大正2)年に山口県を除く...
写真 152 人力脱穀機 片フライホイールの回転胴上の10本の桁に,1桁3本の断面長方形で前方に傾いたスパイク歯が植えてある.歯数は総数30本できわめて少ない.大正初期または中期の人力脱穀機と推定. 扱胴の仕様は次のとおり. ...
写真 153 人力脱穀機 勢車付きの回転胴上に細い鉄捧の桁があり,それに8番鋼線の遊動式の扱歯がついている.扱歯を遊動式にして,籾の損傷を防止しようとしたものだが,架台がきわめて低く,使用困難である.大正中期以前のものであろう...
写真 154 人力脱穀機 胴上の扱歯は,先のとがった三角状の鍛造歯.大正中期のものと推定. 扱胴の仕様は次のとおり. 胴 径 24.0cm 胴 幅 36.5cm 桁 数 9桁 1桁上の歯数 4本 総歯数 36本 扱歯の高さ 4...
写真 155 人力脱穀機(安藤式稲麦扱機) 銘柄は安藤式(実用新案第42,748号).回転胴の径がきわめて大きいのが特長.扱歯は8番鋼線を逆V字型にし,しかも先端は接着して細くなっている.総歯数は27本できわめて少ない.大正中期のものと推定.近...
写真 156 人力脱穀機 架台は帯鉄組み.回転胴の両側に鋳物製の勢車がついている.回転胴は鉄板を巻いて円筒とした珍しいもの.扱歯は細く多少左右に動く.大正中期のものと推定. 扱胴の仕様は次のとおり. 胴 径 29.0cm 胴 ...
写真 157 人力脱穀機(風車式5段稲麦扱機) 回転胴は両側板に鉄線の桁を通し,鉄線には数個に切り離された竹環をはめたもの.扱歯は中心軸より射出された鉄線で,先端をV字型に曲げてある. はじめ兌立農工株式会社(鳥取市)で製造,後に同名会社だが三重県...
写真 158 人力脱穀機 回転胴はさい頭円錐形で,珍しい脱穀機.桁は木製で勢車の側板がない.作業時には,はじめ胴径の小さい方で扱ぎ,次第に大径の方に移して脱粒残りをなくそうとしたもの.考案として見るべき点はあるが,多量生産は困...
写真 159 人力脱穀機(岡市式国勢稲扱) 架台は鉄製,三角型扱歯は遊動式で,上下左右に遊動するのが特長. 扱胴の仕様は次のとおり. 胴 径 35.0cm 胴 幅 43.0cm 桁 数 10桁 1桁上の歯数 10本 総歯数 100本 扱歯の高さ...
写真 160 人力脱穀機(重政式) 重政近太郎(広島県深安郡川南村)が,1924〈大正13)年11月11日特許61,706号を得たもので,後に広島県福山市西備商会で製作発売. 扱胴の仕様は次のとおり. 胴 径 30.5cm 胴 幅 43...
写真 161 人力脱穀機(原田式) 昭和10年度農林省農務局の委託により,宮城県立斎藤報恩館で実施した農用器具機械鑑定試験成績によれば,出品14台中,適当と認めたるもの8台のうちの1台.原田商会(広島県福山市)製造(1925(大正14)...
写真 162 人力脱穀機(丸宮式手回足踏兼用式) 手回式は新潟県産のみで他にみられない.1人が手で回し,1人が扱ぐ.また,1人が手で回し,1人が踏みながら作業する.作業能率は1人用足踏式と大差はないが,2人作業のときは作業者の疲労が少ないのが特長.宮...
写真 163 人力脱穀機(谷川式稲麦扱機,2人扱) 2人扱用で,扱爪の形状は逆V字形,11番鋼線を使用し爪の配列は螺旋状,回転胴の両側部は勢輪を兼ねている.大正末期か昭和初期のもので,構造全体は現在のものとあまり変わらない.谷川商会(鳥取県西伯郡米子町...
写真 164 人力脱穀機(旭式2人扱) 大阪の旭株式会社が製造,大阪の旭商会が販売したもの(実用新案第90,795号,第19,478号,第3,856号,第8,124号,意匠第1,943号).大正末期のものと思われるが,現在のものに近似してい...
写真 165 人力脱穀機(農林省農事試験場試作機) 昭和のはじめ、当時農事試験場技師二瓶貞一が実験のために,谷川式の架台に外国製のスレッシャの回転胴をのせたもので,日本の逆V字型歯と外国製の鍛造歯との比較試験を行なった試作機. 扱胴の仕様は次のとおり....
写真 166 スレッシャ ドイツ製.農林省農産課岡出技師が欧米出張(1925(大正14)年)の際に購入.動力用としては小型のもの.全木製であるが,材質がよく耐久性に富んでいる. 昭和のはじめに当時農事試験場技師二瓶貞一が国産の...
写真 167 スレッシャ 明治末期の欧米製であるが,どこの国のものか不明.回転胴の径の比較的大きい小型スレッシャで,ストローラックがついている. 機体寸法は次のとおり. 長 さ 215cm 幅 92cm 高 さ 147cm 扱...