国際活動

農研機構とINRAが研究交流を強化 -若手研究者の相互交流プログラムを開始-

農研機構と欧州トップレベルの農学研究機関であるフランス国立農学研究所(INRA)※は、2016年に国際連携協定MOU(Memorandum of Understanding)を締結し、フランスでの合同シンポジウムの開催、共同研究の推進や情報交換、研究者の交流などを行ってきました。

2018年9月に農研機構久間理事長がINRAを訪問、また、2019年4月にINRAモーガン理事長が農研機構を訪問し、両機関の将来にわたる強固な連携について確認しました。

6月27日に農林水産省にて、農研機構久間理事長とINRA セゴレーヌ・アレデフォンテーヌ国際部長が、若手研究者を中心とした交流を通じて研究パートナーシップ醸成を図る相互交流プログラム「NARO-INRA Joint Linkage Call」の実施合意について記者発表をしました。

本プログラムは、昨年度来の両機関の理事長の往訪を機に実現しました。本年度は、家畜の繁殖・生産性の向上、作物の病害虫抵抗性の向上、生命情報科学の活用を含む9課題の交流課題の採択を決定し、それぞれ20名程度の研究者を相手方に派遣することとしています。

「NARO-INRA Joint Linkage Call」の実施合意書を手にした、INRA セゴレーヌ・アレデフォンテーヌ国際部長(左)と農研機構久間理事長(右)

※INRA
フランス国立農学研究所 (National Institute for Agricultural Research, France)
職員数:7,903名(内研究者1,879名)年間予算:約8億5,889万ユーロ
理事長:フィリップ・モーガン(Philippe Mauguin)