食品研究部門

研究部門長挨拶

このたび、農研機構食品研究部門の研究部門長を拝命しました。就任にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。

農研機構は、第5期科学技術基本計画において、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱された「Society 5.0」を、農業・食品分野で早期に実現することを目標にしています。食品研究部門では、2020年度、加工・流通過程のスマート化や、スマートフードチェーンシステムの構築、食品の安全性と信頼性の確保に貢献するための技術開発、食品の健康機能性データの蓄積・公開に取組みます。

また、国の食品研究専門機関として、引き続き、安全で豊かな食生活の提供、食に関わる適正な科学情報の提供、食に関わる行政施策への貢献、我が国の食品産業の健全な発展に貢献するため、食品に関わる基礎から応用に至る幅広い研究を実施します。

2015年9月の国連サミットで、2030年までの国際目標として17の項目「持続可能な開発目標(SDGs)」が掲げられました。この中には、食品産業に関係するものも多数あります。持続的に発展できる世界の実現のため、各分野の方々と手を携え、美味しくて安全な食品の安定供給に資する研究成果を創出し、健康で豊かな食生活の実現に貢献できる研究機関であり続けるよう努めて参りますので、一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和2年4月
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
食品研究部門長 亀山眞由美