次世代作物開発研究センター

育種法開発ユニット

(A) 多型(循環)交雑集団の育成 (B) ゲノム選抜による高バイオマスイネ系統の作出 (C) 組換えを用いた雄性不稔系統選抜手法の開発 (D) コムギにおけるゲノム連関解析(粉色)

育種法開発ユニットでは、育種の効率化を通じて画期的な特徴を持つ品種育成に貢献することを目的として、主にイネ科作物(イネ、ムギ類、飼料作物)を対象にしながら育種および育種関連研究分野と密接に連携を取りつつ研究を進めています。
育種の効率化に関する研究は、1)選抜集団における遺伝的多様性の拡大、2)効率的な選抜手法の開発、3)1)および2)を行うための育種基盤構築、4)1)~3)で得られた成果の育種への実装がそれぞれ必要であることから、当ユニットでは下記における研究テーマを設定し、研究を進めています。
1)については、自殖性作物の循環選抜の効率化および多系(循環)交雑系統の作出とその利用、2)については、ゲノミックセレクションなどのゲノム選抜手法の開発と実証、3)については、環境ストレスや開花特性などの形質に関与する遺伝子予測手法、ムギ類の重要病害における遺伝子の同定およびゲノム情報を活用したムギ類育種基盤の構築について、それぞれ研究を行っています。4)については、イネ、ムギ類、飼料作物(ソルガム)といった複数のイネ科作物を対象にして、農研機構内外の育種および育種関連分野と連携して研究を行っています。
当ユニットでは、現在まで得られた、加えて今後新しく作出される情報を育種現場に有効に活用するための枠組み作り("育種"を"育種する")を目指して、研究を進めていきます。


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