作物研究部門

スマート育種基盤研究領域

国民の食生活の変化や農産物の海外輸出の拡大に伴い、中食・外食用に適した品種や低コスト生産が可能な品種、付加価値を有する品種が求められるなど、品種に求める実需者や消費者のニーズは多様化しています。このような多様なニーズに即応し産業競争力に優れた優良品種の育成のため、オーダーメイド育種体制を構築するとともに、AIやゲノム情報等のビッグデータを活用して育種に関わる評価や選抜を自動化することにより高速に品種を育成することが求められています。
スマート育種基盤研究領域は、オーダーメイド育種基盤グループと育種ビッグデータ整備利用グループの2つのグループから構成されています。オーダーメイド育種基盤グループでは、民間企業等との共同研究による多収・良食味米品種や冷凍米飯等に適する品種の育成、高速世代促進やゲノム情報を活用した優良初期集団の開発などニーズに即応できるオーダーメイド育種体制を構築します。育種ビッグデータ整備利用グループでは、ハイスループット選抜評価技術と作物データの一元利用プラットフォームなどを用いた育種の自動化・高速化技術を開発します。水稲で開発されたスマート育種技術は、畑作物や野菜など他作物へ速やかに展開していきます。

中食・外食向け極多収品種
「とよめき」を育成

領域長

石井 卓朗 (いしい たくろう)

所属研究グループ