畜産研究部門

食肉用家畜飼養技術グループ

多様化する消費者ニーズに対応した畜産物の生産が求められています。一方、持続的な畜産物の生産のためには、生産に由来する温室効果ガス排出の削減や家畜伝染病からの遺伝資源の消失リスクを回避できる保存法の開発が必要です。
食肉用家畜飼養技術グループでは、豚と鶏を対象とした飼養管理技術の開発に取り組んでいて、消費者嗜好に基づくニーズに対応した豚肉生産技術の開発および豚・鶏のふん尿からの窒素排泄量を削減して生産に伴う温室効果ガスを削減する技術の開発に係る研究を実施しています。とくに、高品質食肉生産と温室効果ガス削減を両立する飼養管理技術となることを目指しています。また、生体以外の遺伝資源の保存が難しいとされる鶏を対象として、多能性の(生体の様々な組織に分化する能力を持つ)鶏始原生殖細胞を活用した遺伝資源保存技術の開発に係る研究を実施しています。始原生殖細胞の効率的な採取法や凍結保存法のみならず凍結保存していた細胞から効率的に遺伝資源を再生する方法まで実用化を目指しています。
さらに、時間栄養学に関する基礎的な研究も実施していて、新たな飼養管理技術の創出を目指しています。

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