中日本農業研究センター

次世代を拓く革新的技術開発

高度生産管理支援システム

次世代に向けた魅力ある農業生産システムの確立や生産管理支援技術の開発には、ロボットなどの精密・自動化技術やIT技術などの革新的技術開発が必要不可欠です。

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研究課題

  • 土地利用型作物を対象に、耕耘、整地、施肥、播種、移植、収穫等の圃場内での作業を無人で行う農作業ロボットによる超省力作業体系を構築します。
  • 生産現場の実態に応じた農業情報のモニタリング技術、汎用農業記録作成システム、農業生産工程管理を支援する技術等を開発します。
  • 大量かつ多次元の農業情報を効率的に扱うため、データ収集・管理手法、データ解析の理論・手法、作物育種を支援する先進的なモデリング手法等を開発します。
  • 野生鳥獣モニタリングシステム、被害予測技術や対策支援ツールを開発します。

地球規模の課題への対応

気候変動に対応した農業を支援する作物モデルの開発、高温障害リスク低減のための栽培管理支援システムを構築します。またナタネ・ヒマワリ等からの高品質な食用油、効率的なバイオ燃料製造システムを開発し、温暖化防止に貢献します。

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研究課題

  • 主要な作物(稲、麦、大豆)の生育モデルを開発します。
  • 水稲の収量および高温障害とくに収量および白未熟粒発生率の予測技術を開発します。
  • メッシュ気象情報と作物生育モデルを利用した栽培管理支援システムを構築します。
  • 耕作放棄地等を活用したバイオマス資源作物の持続的安定生産を目指します。
  • 稲わら等未利用資源の積極的な利用技術を開発します。
  • 廃食油から効率的に液体燃料を製造する技術を開発します。

新品種開発とそのための革新的技術

食料の自給率向上と安定供給のために水稲等の収量の飛躍的向上や用途拡大が求められています。そこで、水稲、大麦の新しい用途の品種を育成するとともに多収性や環境ストレス耐性等の解明と育種素材の開発、DNAマーカーの活用等により育種の効率化を進めます。

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研究課題

  • 家畜飼料に適した飼料米用品種、稲発酵粗飼料用品種を育成します。
  • 生産性の飛躍的向上や気象変動に対する品質と収量の安定化を図るため、多収性や高温耐性などの機構を解明します。
  • 交雑を防ぎ品種の純度を保つために、さまざまな環境条件でも開花しにくいイネを開発します。
  • 湿害や雪腐病等の病害に強く、出穂安定化の形質を付与した大麦多収系統を開発します。

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研究課題

  • 近年の温暖化傾向等の気象変動に対応し、低コスト栽培に適した業務用向け主食用水稲品種を育成します。
  • 低コスト生産を可能とする米粉パン、米粉麺用等加工向け多収水稲品種を育成します。
  • 多雪地・寒冷地での栽培特性に優れ、新たな需要を開拓する大麦新品種を育成します。