食品研究部門

バイオ素材開発グループ

バイオ素材開発グループでは、AIやバイオ技術を活用した新たな食品産業創出に向けて、植物・微生物由来の新規蛋白質素材や低利用資源を活用した有用素材の生産技術を開発します。我が国が強みを持つ発酵・酵素利用等のバイオ技術を高度化し、生物資源の高付加価値化に繋げた成果としては、例えば、旨味の豊かなゴーダチーズを製造するための、国産乳酸菌による補助スターターの開発が挙げられます(図)。当グループでは、麹菌や乳酸菌、納豆菌などの発酵微生物による食品加工技術や、食品廃棄物を微生物により変換して機能性脂質などを製造する技術を開発します。また、食品素材に含まれる澱粉の品質特性を解析し、消化性制御などの高付加価値化技術を開発するとともに、澱粉由来物質の物性を生かした産業用高機能素材を開発します。さらに、地域産業特性に合わせた繊維質植物資源の高付加価値化プロセスを提案し、糖質関連酵素によるオリゴ糖等の有価物生産技術を開発します。

ご当地乳酸菌チーズスターター(L. paracasei OUT0010)を補助スターターとしたゴーダチーズ

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