農業環境研究部門

革新的循環機能開発グループ

当グループは、革新的な技術開発により、(1)農地由来温室効果ガス発生量の削減および(2)生分解性プラスチック製農業資材の活用を目指します。
(1)温室効果ガス(GHG)排出削減は全世界の喫緊の課題です。大幅なGHG削減のためには、現在の技術の延長線上ではない革新的な技術が必要となります。そこで、微生物を利用した一酸化二窒素(N2O)削減技術の開発や、低メタン(CH4)イネ品種の開発による水田からのCH4発生削減等、将来の大幅なGHG削減のための挑戦的な研究に取り組んでいます。
(2)効率良く高品質な農業生産にプラスチック製資材は欠かせませんが、使用後、農地からの流出防止策や再生利用法、農業者の高齢化や経営体規模拡大に伴い、回収処理作業の省力化が緊急課題となっています。これらの社会問題にも応えるため、耐久性が高いバイオマス由来の生分解性プラスチック製農業資材を用い、使用後速やかに分解させる技術開発を目指しています。

ダイズ圃場における温室効果ガスの自動連続測定

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