動物衛生研究部門

つくば病理談話会とは

本談話会の前身は「東京病理談話会」といい、都道府県の家畜病性鑑定病理部門で実務に携わる方々を中心に、つくばに移転する以前の家畜衛生試験場(現・動物衛生研究所)において開催されてきた談話会です。家畜衛生試験場が現在のつくば市に移転し、「つくば病理談話会」として再発足しました。現在年5回のペースで実施されています。

本談話会の目的は、参加者の病理標本を見る力や発表する能力を高めることにあります。会員機関に前もって標本を配布し、提出標本を中心とした討論に時間を多くとり、参加者それぞれの質問や経験を踏まえた上で各自が勉強をすることが出来るようになっています。診断の難しい症例や興味深い症例ばかりでなく、よく見かける症例なども提出されます。このことは家畜防疫上、疾病診断の共有という面でも重要と考えております。

会員資格は特になく、現在は関東近県の家畜保健衛生所、動物関連の研究所、製薬会社、動物検疫所の病理担当者などが参加しています。なお、談話会には会員機関以外の参加も自由ですので、病理に興味のある方は奮ってご参加ください。初めて参加される方は、談話会幹事までご連絡いただきますようお願い致します。当日に提出標本を鏡検することも可能となっております。また、臨床現場と病理を結びつけ、より的確な予防、診断、治療や病理発生機序の解明に役立てるために、本談話会における発表内容を「臨床獣医」(緑書房)に1994年4月号より掲載しています。

つくば病理談話会幹事