果樹茶業研究部門

  • 2021年2月

    不知火

    果実の大きさは230 g程度のタンゴールで、その果形は親品種のポンカンに由来するデコがあります。果皮はやや粗いですがむきやすく、果肉は橙色で果汁は多く、袋(じょうのう膜)が薄くて食べやすい品種です。成熟期は2月中旬から3月上旬です。 熊本、愛媛、和歌山、佐賀、鹿児島、広島、長崎など、多くの県で栽培されています。「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標で、柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された「不知火」のうち、一定の基準(糖度13度以上、酸度1度以下)をクリアしたものだけにその名を使用することができることになっています。


    せとか

    果実が200g-280gの大果になるタンゴール(ミカン類とオレンジ類の雑種)です。肉質は農橙色で果汁が多く、芳香があり、糖度は12-13%と高くて食味は良好です。果皮は橙~濃橙色で薄くてむきやすく、中の袋(じょうのう膜)も薄く、種子は0-5個程度と少ないので、食べやすい品種です。成熟期は2月です。愛媛県や佐賀県、広島県などで生産が盛んです。


    2020年12月

    璃の香

    200 g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。


    西南のひかり

    ウンシュウミカン、オレンジ、ポンカンの血を引くミカンで、年内に成熟する早生品種です。剥皮容易でじょうのう膜が薄く、種子は少なく食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。香川県、福岡県、長崎県などで栽培されています。


    2020年11月

    ふじ

    わが国ではもちろん、世界で最も沢山生産されているわが国を代表するリンゴ品種です。昭和14年に「国光」に「デリシャス」を交配した実生から選抜され、今年で生誕80年を迎えました。パリパリとした肉質と絶妙な甘さと香り、抜群の貯蔵性、生育は旺盛で栽培しやすいなど、どれをとっても素晴らしいリンゴ品種のスーパースターです。


    太天

    「太天」は、11月中旬頃に成熟する晩生の渋ガキです。果実の大きさは500 g程度ととても大きく、「富有」のおよそ1.5倍もの大きさになります。炭酸ガスにより脱渋した後の糖度は17%程度と、渋ガキ品種「平核無」(ひらたねなし)より高く、果肉はジューシー、「太秋」のように軟らかくさくさくとした食感があり、渋ガキなのに甘ガキの食感を楽しむことができます。愛媛県で栽培されています。


    2020年10月

    ルビースイート

    果肉が赤く、既存の赤肉品種より甘くて食味が良好です。果肉や果汁の色調を活かして特徴ある加工品製造に利用でき、生食用としても適することから、リンゴの需要拡大が期待されます。


    甘太

    「甘太(かんた)」は高糖度で軟らかく良食味の晩生のニホンナシ品種です。 糖度は「幸水」や「豊水」より高く、適度な酸味と相まって濃厚な味わいです。晩生のニホンナシ需要を大きく拡大する品種として全国的な普及が期待されます。現在は熊本県などで生産が開始されています。


    2020年9月

    ぽろたん

    「ぽろたん」は、関東では9月上中旬に成熟する早生品種です。クリ品種「丹沢(たんざわ)」の子で、渋皮がポロンとむけることと、広く愛されて欲しいとの願いを込めて「ぽろたん」と命名されました。果実は30g程度と、とても大きく、甘味や香りが多いので、充実した食べごたえがあります。切れ目をいれて加熱するだけで簡単にむけるので、甘露煮や栗ご飯など、調理にも最適な品種です。 詳しくはこちらから ポロッと剥ける不思議な栗「ぽろたん」特設ページ


    紅みのり

    「紅みのり」は果皮が着色しやすく、非常においしい早生のリンゴ新品種です。安定してよく結実し、果実の日持性にも優れています。果皮の着色が高温下でも容易で、果実品質も低下しにくいので、地球温暖化への対応品種としても期待されます。


    2020年8月

    シャインマスカット

    「シャインマスカット」は 「巨峰」とほぼ同時期に成熟する黄緑色のブドウです。 果粒は13g程度で、かみ切りやすく、硬い肉質なので食感が優れます。糖度は18% 以上で甘く、マスカットのよい香りがします。種なし生産可能で、皮が厚くない上に渋みもないため、皮ごと美味しくいただけます。山梨県、長野県、山形県、岡山県などのほか全国各地で生産されています。


    グロースクローネ

    「グロースクローネ」は「巨峰」や「ピオーネ」とほぼ同時期に成熟する黒紫色のブドウです。粒が20g程度と極大粒で、糖度は「巨峰」並み、酸含量は「巨峰」よりやや低いです。ジベレリン処理により種なし生産が可能です。高温下でも着色性に優れるので、夏季の高温で着色不良が懸念される地域でも安定したブドウ生産が可能です。


    2020年7月

    ハニービート

    果実は丸く、果皮は紅紫色、果肉は黄色で、酸味が少なく糖度が高いニホンスモモ品種です。中生の主要品種である「ソルダム」や「サマーエンジェル」より10日程度早く収穫することができます。全国のニホンスモモ生産地で栽培可能です。とくに西日本の産地を中心に普及が期待されます。


    さくひめ

    開花に必要な低温にさらされる時間(低温要求量)が日本の主要品種の約半分に短縮された早生のモモ品種で、温暖化により冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めます。果実品質は早生の主要品種である「日川白鳳」と同等で、「日川白鳳」より5日ほど早く収穫できます。


    2020年6月

    翠香

    梅酒や梅ジュースの加工原料に適したウメ品種です。ウメの主要品種「南高」と同時期かやや早く収穫される品種で、果実は35 g程度です。梅酒や梅ジュースにすると他の品種にはない芳香があります。特に完熟果を使用した場合は、酸味が多く香りが強い上質の梅酒や梅ジュースになります。


    ハニーローザ

    早生のニホンスモモで、大きさは50g程度、果皮の色は淡紅色、果肉は淡黄色です。糖度は14%程度と早生品種としては甘く、酸味は少ない食味の良い品種です。熊本県や青森県などで生産されています。


    2020年5月

    ひめこなつ

    開花から収穫までの日数が60日前後の極早生モモ品種です。西南暖地などでは5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫できるので、梅雨による品質低下が回避され、安定した品質の果実が生産できます。果肉は黄色で、糖度は比較的高く、酸味が少なく、食味は優れています。


    はるみどり

    煎茶の滋味は渋みが少なくて、うま味が強いのが特徴です。煎茶用茶葉の外観は鮮緑色で細よれ(製品が針のように細長く仕上がる)して優良です。晩生の品種なので、早生、中生品種と組み合わせると摘採期の幅が1週間程度広がります。炭疸病にはやや強いですが、もち病には中程度、輪斑病 には弱い性質があります。寒害(赤枯れ、裂傷型凍害)には強く、収量は主要品種の‘やぶきた’より多収です 。


    2020年1月

    はるみ

    寒い冬におすすめの、ミカン品種は「はるみ」です。「はるみ」の成熟期は1月下旬~。果実は扁球形で190g前後で、果皮は橙色で剥きやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、果汁量は中程度。糖度は普通13%程度で甘味が強く、じょうのう膜も薄くて柔らかいため、口に残らず食べやすい品種です。愛媛県や広島県で生産されています。


    ひめこなつ

    開花から収穫までの日数が60日前後の極早生モモ品種です。西南暖地などでは5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫できるので、梅雨による品質低下が回避され、安定した品質の果実が生産できます。果肉は黄色で、糖度は比較的高く、酸味が少なく、食味は優れています。


    2020年4月

    せいめい

    高品質な抹茶や粉末茶の原料には、収穫前に茶樹を覆う「被覆栽培」を行った新芽を用いますが、本品種は緑茶用の主要品種である「やぶきた」や「さえみどり」よりも被覆栽培における収量が高く、色合いと旨味に優れた抹茶や粉末茶、かぶせ茶を製造できます。また、「さえみどり」よりも耐寒性に優れているため栽培適地が広く、関東以南で栽培できます。


    あすみ

    2月上旬に成熟期を迎える中生品種で、糖度が概ね15%以上と極めて高く、芳香があり、食味がたいへん優れています。種子は少しできますが、中の袋(じょうのう膜)がやや軟らかく、食べやすい品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンはウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。浮皮の発生は見られません。施設栽培することにより、かいよう病の発生が抑えられ、赤みの強い果皮色となり、商品性が高まります。


    2020年3月

    紅まどか

    果実は700~1000g程度で、熟期は1月中旬から2月の比較的早熟のブンタンです。果肉は黄白ないし黄色で赤味を帯びます。肉質が良く、糖度が高く、食味は良いです。長崎県で生産されています。


    せとか

    果実が200g-280gの大果になるタンゴール(ミカン類とオレンジ類の雑種)です。肉質は農橙色で果汁が多く、芳香があり、糖度は12-13%と高くて食味は良好です。果皮は橙~濃橙色で薄くてむきやすく、中の袋(じょうのう膜)も薄く、種子は0-5個程度と少ないので、食べやすい品種です。成熟期は2月です。愛媛県や佐賀県、広島県などで生産が盛んです。


    2020年2月

    あすき

    果実は180g程度で果皮は橙色です。糖度は16度と極めて高く食味がよい晩生のミカンです。ナイフでカットした場合のドリップが少なく、カットフルーツでの利用にも適します。成熟期が3月となるため冬季温暖な地帯での栽培に適します。福岡、長崎、鹿児島の各県において有望と評価されています。


    津之輝(つのかがやき)

    果皮は赤みがあってむけやすく、中の袋(じょうのう膜)も軟らかくて食べやすいうえ、糖度は約13%と高く、酸味が少なくて食味が良好なカンキツ品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンを高濃度に含んでいます。本品種は、露地栽培では1月中旬から2月上旬に成熟し、果実の大きさは180 g程度ですが、無加温および少加温での施設栽培では12月上中旬に成熟して250 g程度の大果となります。長崎県や佐賀県、宮崎県などで生産されています。


  • 2019年12月

    西南のひかり

    ウンシュウミカン、オレンジ、ポンカンの血を引くミカンで、年内に成熟する早生品種です。剥皮容易でじょうのう膜が薄く、種子は少なく食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。


    璃の香

    200 g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。


    2019年11月

    みはや

    ウンシュウミカン、オレンジ、イヨカンの血を引くカンキツで、11月下旬に成熟期を迎える早生品種です。果皮は赤橙色で外観が美しく芳香があり、糖度が比較的高くて酸味が少なく、食味が優れています。ウンシュウミカンに比べ果実は大きく、果皮が赤く、浮皮が発生しにくい、芳香があるなどの特長があり、区別性が高く商品性の高い果実の生産が可能です。機能性成分のβ-クリプトキサンチン含量はウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。主に熊本県で生産されています。


    太秋(たいしゅう)

    果実の大きさは320g程度で大きく、さくさくとした歯ごたえが特徴で、果汁が多く糖度は17%程度と甘い品種です。表面に条紋と呼ばれる傷状の筋が発生しやすい品種ですが、条紋の発生した果実は糖度が2~3%くらい甘いことが分かっています。収穫期は11月上旬で「松本早生」と同時期で「富有」よりも1~2週間早く収穫されます。熊本県や福岡県などで栽培されています。


    2019年10月

    錦秋

    夏温暖なリンゴ産地でも果皮が濃赤色に着色しやすく、甘味が多く歯ざわりの良い中生のリンゴ品種です。地球温暖化に伴い、中生品種であっても、気温が高い状態のまま収穫時期を迎えることが増え、着色不良が発生しやすくなっていますが、「錦秋」は、このような条件下でも着色しやすいだけでなく、甘味と酸味のバランスが良く、肉質が緻密で食味良好です。


    甘太(かんた)

    「甘太(かんた)」は高糖度で軟らかく良食味の晩生のニホンナシ品種です。 糖度は「幸水」や「豊水」より高く、適度な酸味と相まって濃厚な味わいです。晩生のニホンナシ需要を大きく拡大する品種として全国的な普及が期待されます。2014年秋から苗木が販売されています。


    2019年9月

    紅みのり

    「紅みのり」は果皮が着色しやすく、非常においしい早生のリンゴ新品種です。安定してよく結実し、果実の日持性にも優れています。果皮の着色が高温下でも容易で、果実品質も低下しにくいので、地球温暖化への対応品種としても期待されます。


    なるみ

    自家和合性があるため人工授粉をしなくても十分な結実を確保できるので、大幅な省力栽培が期待できます。果実は「豊水」と同時期に成熟する中生の品種です。「豊水」と比較しても大果で、果肉の柔らかさ、糖度、pHもほぼ同程度の食味の良好な品種です。


    2019年8月

    はつまる

    収穫期が7月下旬頃からで、「幸水」より20日程度早く成熟する極早生のナシ品種です。需要が高くなるお盆前に南東北でも露地栽培での収穫が可能です。果実は330g程度で「幸水」より少し小さめですが、果肉が柔らかく、糖度・酸味ともに同程度で食味良好です。「はつまる」の名前は、極早生で初物となり得る丸いナシであることに由来します。


    グロースクローネ

    「巨峰」や「ピオーネ」とほぼ同時期の8月中・下旬に成熟する黒紫色のブドウです。粒が20g程度と極大粒で、糖度は「巨峰」並み、酸含量は「巨峰」よりやや低いです。ジベレリン処理により種なし生産が可能です。高温下でも着色性に優れるので、夏季の高温で着色不良が懸念される地域でも安定したブドウ生産が可能です。


    2019年7月

    ハニービート

    果実は丸く、果皮は紅紫色、果肉は黄色で、酸味が少なく糖度が高いニホンスモモ品種です。中生の主要品種である「ソルダム」や「サマーエンジェル」より10日程度早く収穫することができます。全国のニホンスモモ生産地で栽培可能です。とくに西日本の産地を中心に普及が期待されます。


    さくひめ

    開花に必要な低温にさらされる時間(低温要求量)が日本の主要品種の約半分に短縮された早生のモモ品種で、温暖化により冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めます。果実品質は早生の主要品種である「日川白鳳」と同等で、「日川白鳳」より5日ほど早く収穫できます。


    2019年6月

    露茜

    初夏におすすめのウメ品種「露茜」。 「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。大分県、和歌山県、熊本県などで生産されています。


    おひさまコット

    初夏におすすめのアンズ品種「おひさまコット」。 「おひさまコット」は、従来の在来アンズ品種より酸味が少なく甘みが多い品種で、果皮の色は、愛らしい橙黄色。 果実は110~120gくらいの重さで、食べやすい大きさです。食後のデザートや、おやつに生のままお召し上がりいただけます。 育成地(茨城県つくば市)では6月下旬に収穫されますが、市場出荷される可能性が最も高い長野県では7月に入ってからが本格的な収穫時期です。


    2019年5月

    ひめこなつ

    開花から収穫までの日数が60日前後の極早生モモ品種です。西南暖地などでは5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫できるので、梅雨による品質低下が回避され、安定した品質の果実が生産できます。果肉は黄色で、糖度は比較的高く、酸味が少なく、食味は優れています。


    はるみどり

    煎茶の滋味は渋みが少なくて、うま味が強いのが特徴です。煎茶用茶葉の外観は鮮緑色で細よれ(製品が針のように細長く仕上がる)して優良です。晩生の品種なので、早生、中生品種と組み合わせると摘採期の幅が1週間程度広がります。炭疸病にはやや強いですが、もち病には中程度、輪斑病 には弱い性質があります。寒害(赤枯れ、裂傷型凍害)には強く、収量は主要品種の‘やぶきた’より多収です 。


    2019年4月

    清見

    春におすすめの、カンキツ品種「清見」です。 日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とオレンジの雑種の総称)。育成地(静岡県清水区)近くの海岸、清見潟から命名されました。果実は扁球形で200g程度、果皮は黄橙色をしています。果肉は濃橙色で柔らかくジューシーで、糖度が11~12%、酸が1%前後で、わずかにオレンジ香があり、風味がよいのが特徴です。熟期は3月中下旬で、3月中旬~5月に出回ります。近年では、量販店でも見かけるおなじみの品種となっています。愛媛県、和歌山県、】広島県などで生産されています。


    そうふう

    ジャスミン系の花香を有し、新しい香りの緑茶、微発酵茶に適する品種です。夏茶は水出し茶としても良好で、近年ケルセチン配糖体の含量が高いことでも注目されています。早生品種なので晩霜害の少ない温暖地や暖地に適しています。


    2019年3月

    せとか

    果実が200g-280gの大果になるタンゴール(ミカン類とオレンジ類の雑種)です。肉質は農橙色で果汁が多く、芳香があり、糖度は12-13%と高くて食味は良好です。果皮は橙~濃橙色で薄くてむきやすく、中の袋(じょうのう膜)も薄く、種子は0-5個程度と少ないので、食べやすい品種です。成熟期は2月です。愛媛県や佐賀県、広島県などで生産が盛んです。


    かんきつ中間母本農林6号

    中間母本とは、実用品種とするには欠点があるものの、新しい品種を育成するための親として有用な品種のことをいいます。「かんきつ中間母本農6号」は、果実が小さくて、皮が剥きにくいのですが、風味が良く濃厚な食味で、β-クリプトキサンチンをはじめとする各種の機能性成分を多く含んでいます。果肉は橙色をしており多汁で、完全に種なしでおいしく食べていただけます。1月下旬~2月上旬 には成熟期を迎えますが、貯蔵性があり春先まで美味しく食べていただけます。この「かんきつ中間母本農6号」は、一般に流通する果実としては欠点もありますが、その良食味に惚れ込んでくれる方々がいて、「ジュースで飲めば濃厚な味が絶品」、「いやいや生果でもいける」というような高評価をいただいている品種です。熊本県などで生産されています。


    2019年2月

    あすみ

    2月上旬に成熟期を迎える中生品種で、糖度が概ね15%以上と極めて高く、芳香があり、食味がたいへん優れています。種子は少しできますが、中の袋(じょうのう膜)がやや軟らかく、食べやすい品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンはウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。浮皮の発生は見られません。施設栽培することにより、かいよう病の発生が抑えられ、赤みの強い果皮色となり、商品性が高まります。


    はるひ

    初春におすすめの、カンキツ品種「はるひ」です。 「はるひ」は、春の日の光のように優しい橙黄色で、甘くさわやかな食味をイメージするとともに、類似の「日向夏」より早熟で、初春より美味しく食べられる『ハルヒュウガナツ』から「はるひ」と命名されました。果実の大きさは平均150g程度で、形は扁球形から球形をしています。果皮は黄色から橙黄色で、滑らかで、手で剥くことができます。果肉は柔らかくてジューシー、糖度も13%程度と高く、減酸は「日向夏」よりも早く、2月に熟期となります。適度な酸味と「日向夏」に似た芳香が特徴の、さわやかな食べごたえのカンキツ品種です。


    2019年1月

    津之輝

    果皮は赤みがあってむけやすく、中の袋(じょうのう膜)も軟らかくて食べやすいうえ、糖度は約13%と高く、酸味が少なくて食味が良好なカンキツ品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンを高濃度に含んでいます。本品種は、露地栽培では1月中旬から2月上旬に成熟し、果実の大きさは180 g程度ですが、無加温および少加温での施設栽培では12月上中旬に成熟して250 g程度の大果となります。長崎県や佐賀県、宮崎県などで生産されています。


    ぷちまる

    寒い冬におすすめは、種が少なく食べやすいキンカンの「ぷちまる」です。「ぷちまる」の成熟期は1月、果皮は農橙色で滑らかです。果汁はやや少ないですが、果皮の甘味が強く苦みがないため、皮ごと美味しく食べられます。沖縄のような温暖な地域や施設栽培では、20 gほどの大きな果実になります。


  • 2018年12月

    璃の香

    200 g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。


    津之望

    12月中下旬に成熟する食味の良い早生のカンキツ品種です。 じょうのう膜は薄く、果肉は柔軟多汁で、濃厚な食味が特徴です。結実性は良好で、連年安定生産が容易です。また、浮き皮も発生しにくく、正品果率の高い品種です。長崎県や和歌山県で生産されています。


    2018年11月

    みはや

    ウンシュウミカン、オレンジ、イヨカンの血を引くカンキツで、11月下旬に成熟期を迎える早生品種です。果皮は赤橙色で外観が美しく芳香があり、糖度が比較的高くて酸味が少なく、食味が優れています。ウンシュウミカンに比べ果実は大きく、果皮が赤く、浮皮が発生しにくい、芳香があるなどの特長があり、区別性が高く商品性の高い果実の生産が可能です。機能性成分のβ-クリプトキサンチン含量はウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。主に熊本県で生産されています。


    太豊

    「太豊」は果汁が多く果肉が軟らかでサクサクとした食感の非常においしい甘ガキ品種です。収穫期は11月中旬で、晩生の主要甘ガキ品種「富有」と同時期で、大きさも「富有」と同程度です。大きな特徴は単為結果力が非常に高いことで、受粉樹が不要であるとともに、周囲に受粉樹がない環境で栽培すると種なし果を安定的に生産することが出来ます。


    2018年10月

    麗玉

    果肉が軟らかく多汁で食味が良好な完全甘ガキです。周りに受粉樹がなければ単為結果して種なし果になります。完全甘ガキに生じやすいへたすき果はほとんど発生せず、汚損果も発生が少ないので外観良好です。中生の代表的な完全甘ガキ品種である「松本早生富有」より10日程度早い10月中下旬頃に収穫できます。夏秋期の気温が高い地域に適応し、「松本早生富有」または「富有」の栽培地域で栽培が可能です。


    もりのかがやき

    リンゴの主要品種「ふじ」より3週間程度早い10月中下旬頃に収穫できる豊産性の中生品種です。果実は370 g程度と大きく、黄色のきれいな外観が特徴です。果肉の歯ざわりが良く多汁で、糖度が高く、酸味が少ないので食味は極めて優れています。黄色いリンゴは着色管理が不要で省力栽培に適しています。リンゴ園で太陽の光をいっぱいに浴びてくきらきらと輝くイメージから「もりのかがやき」と命名しました。青森県で生産されています。


    2018年9月

    紅みのり

    「紅みのり」は果皮が着色しやすく、非常においしい早生のリンゴ新品種です。安定してよく結実し、果実の日持性にも優れています。果皮の着色が高温下でも容易で、果実品質も低下しにくいので、地球温暖化への対応品種としても期待されます。


    凜夏

    「幸水」とほぼ同時期に成熟する早生の品種です。「幸水」と比べ、大果で、果肉が軟らかく、糖度はほぼ同程度で、pHは低く少し酸味を感じます。「凜夏」は、果実品質良好で、暖地でも安定して花芽が着生し結実することから、地球温暖化の影響を受けやすい暖地における普及が期待されます。


    2018年8月

    シャインマスカット

    「シャインマスカット」は 「巨峰」とほぼ同時期に成熟する黄緑色のブドウです。 果粒は13g程度で、かみ切りやすく、硬い肉質なので食感が優れます。糖度は18% 以上で甘く、マスカットのよい香りがします。種なし生産可能で、皮が厚くない上に渋みもないため、皮ごと美味しくいただけます。山梨、長野、岡山、山形のほか、全国各地で生産されています。


    グロースクローネ

    「グロースクローネ」は「巨峰」や「ピオーネ」とほぼ同時期に成熟する黒紫色のブドウです。粒が20g程度と極大粒で、糖度は「巨峰」並み、酸含量は「巨峰」よりやや低いです。ジベレリン処理により種なし生産が可能です。高温下でも着色性に優れるので、夏季の高温で着色不良が懸念される地域でも安定したブドウ生産が可能です。


    2018年7月

    さくひめ

    開花に必要な低温にさらされる時間(低温要求量)が日本の主要品種の約半分に短縮された早生のモモ品種で、温暖化により冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めます。果実品質は早生の主要品種である「日川白鳳」と同等で、「日川白鳳」より5日ほど早く収穫できます。


    ハニービート

    果実は丸く、果皮は紅紫色、果肉は黄色で、酸味が少なく糖度が高いニホンスモモ品種です。中生の主要品種である「ソルダム」や「サマーエンジェル」より10日程度早く収穫することができます。


    2018年6月

    露茜

    初夏におすすめのウメ品種「露茜」。 「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。大分県、和歌山県、熊本県などで生産されています。


    ニコニコット

    従来の在来アンズ品種より糖度が高く酸味が少ない品種で、生食用として適しています。豊産性で収量が多く、さらに食味が優れるため、生産者も消費者も笑顔(ニコニコ)になるアンズ品種です。


    2018年5月

    さえあかり

    一番茶だけでなく夏茶も品質が優れ、樹勢が良好で、炭疽病・輪斑病に対して強いため、減農薬栽培にも適しています。摘採期は早生品種「さえみどり」と中生品種「やぶきた」の中間で、栽培適応範囲の広い品種です。


    メイポメロ

    果実は500 g~600 gの黄色のブンタンです。果皮は厚く、剥皮はやや困難です。じょうのう膜とさじょうの分離が容易で、さわやかな苦味があり風味が良いのが特徴です。採収適期は4月下旬から6月の晩生品種です。


    2018年4月

    せいめい

    高品質な抹茶や粉末茶の原料には、収穫前に茶樹を覆う「被覆栽培」を行った新芽を用いますが、本品種は緑茶用の主要品種である「やぶきた」や「さえみどり」よりも被覆栽培における収量が高く、色合いと旨味に優れた抹茶や粉末茶、かぶせ茶を製造できます。また、「さえみどり」よりも耐寒性に優れているため栽培適地が広く、関東以南で栽培できます。


    不知火(しらぬひ)(デコポン)

    果実の大きさは230 g程度のタンゴールで、その果形は親品種のポンカンに由来するデコがあります。果皮はやや粗いですがむきやすく、果肉は橙色で果汁は多く、袋(じょうのう膜)が薄くて食べやすい品種です。成熟期は2月中旬から3月上旬です。 熊本、愛媛、和歌山、佐賀、鹿児島、広島、長崎など、多くの県で栽培されています。「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標で、柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された「不知火」のうち、一定の基準(糖度13度以上、酸度1度以下)をクリアしたものだけにその名を使用することができることになっています。


    2018年3月

    かんきつ中間母本農6号

    春におすすめの、カンキツ品種「かんきつ中間母本農6号」です。 中間母本とは、実用品種とするには欠点があるものの、新しい品種を育成するための親として有用な品種のことをいいます。「かんきつ中間母本農6号」は、果実が小さくて、皮が剥きにくいのですが、風味が良く濃厚な食味で、β-クリプトキサンチンをはじめとする各種の機能性成分を多く含んでいます。果肉は橙色で多汁で、「キングマンダリン」に似た風味があり、完全な無核でおいしく食べていただけます。1月下旬~2月上旬 には成熟期を迎えますが、貯蔵性があり春先まで美味しく食べていただけます。この「かんきつ中間母本農6号」は、一般に流通する果実としては欠点もありますが、その良食味に惚れ込んでくれる方々がいて、「ジュースで飲めば濃厚な味が絶品」、「いやいや生果でもいける」というような高評価をいただいている品種です。熊本などで栽培されています。


    せとか

    果実が200 g-280 gの大果になるタンゴール(ミカン類とオレンジ類の雑種)です。肉質は農橙色で果汁が多く、芳香があり、糖度は12-13%と高くて食味は良好です。果皮は橙~濃橙色で薄くてむきやすく、中の袋(じょうのう膜)も薄く、種子は0-5個程度と少ないので、食べやすい品種です。成熟期は2月です。愛媛、佐賀、広島など多くのカンキツ産地で栽培されています。


    2018年2月

    あすみ

    2月上旬に成熟期を迎える中生品種で、糖度が概ね15%以上と極めて高く、芳香があり、食味がたいへん優れています。種子は少しできますが、中の袋(じょうのう膜)がやや軟らかく、食べやすい品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンはウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。浮皮の発生は見られません。施設栽培することにより、かいよう病の発生が抑えられ、赤みの強い果皮色となり、商品性が高まります。


    津之輝

    果皮は赤みがあってむけやすく、中の袋(じょうのう膜)も軟らかくて食べやすいうえ、糖度は約13%と高く、酸味が少なくて食味が良好なカンキツ品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンを高濃度に含んでいます。本品種は、露地栽培では1月中旬から2月上旬に成熟し、果実の大きさは180 g程度ですが、無加温および少加温での施設栽培では12月上中旬に成熟して250 g程度の大果となります。長崎県や佐賀県、宮崎県などで生産されています。


    2018年1月

    津之望(つののぞみ)

    12月中下旬に成熟する食味の良い早生のカンキツ品種です。 じょうのう膜は薄く、果肉は柔軟多汁で、濃厚な食味が特徴です。結実性は良好で、連年安定生産が容易です。また、浮き皮も発生しにくく、正品果率の高い品種です。主な産地は長崎県です。


    天草(あまくさ)

    果皮がやや赤みがかった橙色で、大きさが200 g程度の美麗なカンキツ品種です。皮がやや剥きにくいので、ナイフでカットするのがおすすめです。果肉は軟らかく果汁が多く、風味も優れています。豊産性で栽培しやすく、露地では12月下旬~1月上旬に収穫され、施設栽培では12月上・中旬に収穫・販売されます。愛媛県や大分県、長崎県などで栽培されています。


  • 2017年12月

    はれひめ

    オレンジのような風味のある大きさが180 g程度の橙色のミカン品種です。皮がむき易く中の袋も薄く種子も少ないので、食べやすい品種です。収穫期は 12月上旬で、普通の温州ミカンと同時期に販売されます。


    天草

    果皮がやや赤みがかった橙色で、大きさが200 g程度の美麗なカンキツ品種です。皮がやや剥きにくいので、ナイフでカットするのがおすすめです。果肉は軟らかく果汁が多く、風味も優れています。豊産性で栽培しやすく、露地では12月下旬~1月上旬に収穫され、施設栽培では12月上・中旬に収穫・販売されます。


    2017年11月

    璃の香(りのか)

    200g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。


    太秋(たいしゅう)

    果実の大きさは320g程度で大きく、さくさくとした歯ごたえが特徴で、果汁が多く糖度は17%程度と甘い品種です。表面に条紋と呼ばれる傷状の筋が発生しやすい品種ですが、条紋の発生した果実は糖度が2~3%くらい甘いことが分かっています。収穫期は11月上旬で「松本早生」と同時期で「富有」よりも1~2週間早く収穫されます。


    2017年10月

    こうたろう

    10月中下旬に収穫される中生の品種で、大きさは250g前後で「ふじ」よりやや小さいですが、果形が丸くて濃赤色に色づき外観がよく、糖度は14~15%、酸度は0.4%前後で酸味と甘味が調和しており、芳香もあって大変おいしいリンゴです。


    太雅(たいが)

    10月中下旬に収穫できる早中生の完全甘柿品種です。周囲に受粉樹がなければ単為結果して種無し果が生産できます。甘柿品種でよく見られるへたすき果はほとんど発生しません。果汁が多く、果肉が軟らかいので非常においしい品種です。中生の代表的な完全甘ガキ品種の「松本早生」より10日前後早く収穫できます。


    2017年9月

    ぽろすけ

    「ぽろたん」と同じように渋皮がむけやすく、「ぽろたん」より1週間程度早く収穫できるニホングリです。 「ぽろすけ」と「ぽろたん」は相互に受粉樹して利用できるので、この2品種を植栽することによって渋皮がむけやすいクリを安定生産できます。


    ほしあかり

    ニホンナシの重要病害として知られる黒斑病と黒星病に対して複合抵抗性を示す画期的な品種です。成熟時期は「幸水」と「豊水」の間で、「幸水」と同程度の大きさがあり、果肉が軟らかく、甘くて酸味も少なく、食味は良好です。殺菌剤散布回数を削減した減農薬栽培が期待出来ます。


    2017年8月

    凜夏

    「幸水」とほぼ同時期に成熟する早生の品種です。「幸水」と比べ、大果で、果肉が軟らかく、糖度はほぼ同程度で、pHは低く少し酸味を感じます。「凜夏」は、果実品質良好で、暖地でも安定して花芽が着生し結実することから、地球温暖化の影響を受けやすい暖地における普及が期待されます。


    ハニービーナス

    「巨峰」と同時期に収穫できる黄緑色のブドウ品種で、粒の大きさは「巨峰」よりやや小さいですが、糖度は「巨峰」より高く,香りの高い品種です。結実性も良好なので、比較的栽培しやすい品種です。種なし果生産も可能です。


    2017年7月

    はつまる

    収穫期が7月下旬頃からで「幸水」より20日程度早く成熟する極早生のナシ品種「はつまる」です。 「はつまる」の名前は、極早生で初物となり得る丸いナシであることに由来します。果実は330g程度で「幸水」より少し小さめですが、果肉が柔らかく、糖度・酸味ともに同程度で食味良好です。需要が高くなるお盆前に南東北でも露地栽培での収穫が可能です。


    つきあかり

    夏におすすめのモモ品種「つきあかり」。 「つきあかり」は、満開から110~120日前後で収穫できる中生の黄肉品種です。茨城県(つくば市)での収穫期は7月下旬から8月上旬。形は扁円形で、果実重は220~280g程度でこの時期のモモとしてはやや小ぶりです。糖度は平均で14%程度と高く、酸味は「黄金桃」に比べて少なく、黄肉モモ特有の香りがあります。香りも味も美味しいモモ品種です。


    2017年6月

    翠香

    梅酒や梅ジュースの加工原料に適したウメ品種です。ウメの主要品種「南高」と同時期かやや早く収穫される品種で、果実は35 g程度です。梅酒や梅ジュースにすると他の品種にはない芳香があります。特に完熟果を使用した場合は、酸味が多く香りが強い上質の梅酒や梅ジュースになります。


    おひさまコット

    初夏におすすめのアンズ品種「おひさまコット」。 「おひさまコット」は、従来の在来アンズ品種より酸味が少なく甘みが多い品種で、果皮の色は、愛らしい橙黄色。 果実は110~120gくらいの重さで、食べやすい大きさです。食後のデザートや、おやつに生のままお召し上がりいただけます。 育成地(茨城県つくば市)では6月下旬に収穫されますが、市場出荷される可能性が最も高い長野県では7月に入ってからが本格的な収穫時期です。


    2017年5月

    ひめこなつ

    開花から収穫までの日数が60日前後の極早生モモ品種です。西南暖地などでは5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫できるので、梅雨による品質低下が回避され、安定した品質の果実が生産できます。果肉は黄色で、糖度は比較的高く、酸味が少なく、食味は優れています。


    はるみどり

    煎茶の滋味は渋みが少なくて、うま味が強いのが特徴です。煎茶用茶葉の外観は鮮緑色で細よれ(製品が針のように細長く仕上がる)して優良です。晩生の品種なので、早生、中生品種と組み合わせると摘採期の幅が1週間程度広がります。炭疸病にはやや強いですが、もち病には中程度、輪斑病 には弱い性質があります。寒害(赤枯れ、裂傷型凍害)には強く、収量は主要品種の‘やぶきた’より多収です 。


    2017年4月

    清見

    春におすすめの、カンキツ品種「清見」です。 日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とオレンジの雑種の総称)。育成地(静岡県清水区)近くの海岸、清見潟から命名されました。果実は扁球形で200g程度、果皮は黄橙色をしています。果肉は濃橙色で柔らかくジューシーで、糖度が11~12%、酸が1%前後で、わずかにオレンジ香があり、風味がよいのが特徴です。熟期は3月中下旬で、3月中旬~5月に出回ります。近年では、量販店でも見かけるおなじみの品種となっています。愛媛県、和歌山県、】広島県などで生産されています。


    なんめい

    摘採期は中生の「やぶきた」よりも6~7日早く、早生品種「さえみどり」と同時期です。また、収量は「やぶきた」、「さえみどり」より優れており、製茶品質は「さえみどり」と同等に優れています。暖地での栽培に適しており、クワシロカイガラムシと輪斑病に抵抗性で樹性は強く農薬使用量の削減が期待されます。また、輸出向け栽培に適した品種であり、今後の輸出拡大に役立つことが期待されます。


    2017年3月

    せとか

    果実が200 g-280 gの大果になるタンゴール(ミカン類とオレンジ類の雑種)です。肉質は農橙色で果汁が多く、芳香があり、糖度は12-13%と高くて食味は良好です。果皮は橙~濃橙色で薄くてむきやすく、中の袋(じょうのう膜)も薄く、種子は0-5個程度と少ないので、食べやすい品種です。成熟期は2月です。


    不知火(デコポン)

    果実の大きさは230 g程度のタンゴールで、その果形は親品種のポンカンに由来するデコがあります。果皮はやや粗いですがむきやすく、果肉は橙色で果汁は多く、袋(じょうのう膜)が薄くて食べやすい品種です。成熟期は2月中旬から3月上旬です。 「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標で、柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された「不知火」のうち、一定の基準(糖度13度以上、酸度1度以下)をクリアしたものだけにその名を使用することができることになっています。


    2019年2月

    あすみ

    2月上旬に成熟期を迎える中生品種で、糖度が概ね15%以上と極めて高く、芳香があり、食味がたいへん優れています。種子は少しできますが、中の袋(じょうのう膜)がやや軟らかく、食べやすい品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンはウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。浮皮の発生は見られません。施設栽培することにより、かいよう病の発生が抑えられ、赤みの強い果皮色となり、商品性が高まります。


    津之輝(つのかがやき)

    果皮は赤みがあってむけやすく、中の袋(じょうのう膜)も軟らかくて食べやすいうえ、糖度は約13%と高く、酸味が少なくて食味が良好なカンキツ品種です。機能性成分のβ-クリプトキサンチンを高濃度に含んでいます。本品種は、露地栽培では1月中旬から2月上旬に成熟し、果実の大きさは180 g程度ですが、無加温および少加温での施設栽培では12月上中旬に成熟して250 g程度の大果となります。


    2017年1月

    はるみ

    寒い冬におすすめの、ミカン品種は「はるみ」です。「はるみ」の成熟期は1月下旬~。果実は扁球形で190g前後で、果皮は橙色で剥きやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、果汁量は中程度。糖度は普通13%程度で甘味が強く、じょうのう膜も薄くて柔らかいため、口に残らず食べやすい品種です。


    ぷちまる

    寒い冬におすすめは、種が少なく食べやすいキンカンの「ぷちまる」です。「ぷちまる」の成熟期は1月、果皮は農橙色で滑らかです。果汁はやや少ないですが、果皮の甘味が強く苦みがないため、皮ごと美味しく食べられます。沖縄のような温暖な地域や施設栽培では、20 gほどの大きな果実になります。


  • 2016年12月

    みはや

    ウンシュウミカン、オレンジ、イヨカンの血を引くカンキツで、11月下旬に成熟期を迎える早生品種です。果皮は赤橙色で外観が美しく芳香があり、糖度が比較的高くて酸味が少なく、食味が優れています。ウンシュウミカンに比べ果実は大きく、果皮が赤く、浮皮が発生しにくい、芳香があるなどの特長があり、区別性が高く商品性の高い果実の生産が可能です。機能性成分のβ-クリプトキサンチン含量はウンシュウミカンと同程度に多く含まれています。


    西南のひかり

    ウンシュウミカン、オレンジ、ポンカンの血を引くミカンで、年内に成熟する早生品種です。剥皮容易でじょうのう膜が薄く、種子は少なく食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。


    2016年11月

    太豊

    食味が良く、種なし果の生産が可能な晩生の完全甘ガキです。果実は「富有」並みかそれ以上に大きく、「富有」とほぼ同時期の11月中下旬頃に収穫できます。果肉は軟らかく多汁で、サクサクとした食感が特徴です。雌花が多いうえ、受粉樹を周囲に混植しなくても早期落果が少なく、後期落果もしないため、種なし果の安定生産が可能です。


    王秋

    晩生の赤ナシ品種で、育成地のつくば市での成熟期は10月下旬~11月上旬です。大果で果肉は柔らかく、肉質はち密で食味は良好です。また、貯蔵性に優れ、冷蔵すれば正月明けまで美味しく食べられます。チュウゴクナシ「慈梨(つーりー)」の血を引くため、特有の香りがあります。関東地方以南の晩秋の気候が温暖な地域での栽培に適します。


    2016年10月

    麗玉(れいぎょく)

    果肉が軟らかく多汁で食味が良好な完全甘ガキです。周りに受粉樹がなければ単為結果して種なし果になります。完全甘ガキに生じやすいへたすき果はほとんど発生せず、汚損果も発生が少ないので外観良好です。中生の代表的な完全甘ガキ品種である「松本早生富有」より10日程度早い10月中下旬頃に収穫できます。夏秋期の気温が高い地域に適応し、「松本早生富有」または「富有」の栽培地域で栽培が可能です。


    もりのかがやき

    リンゴの主要品種「ふじ」より3週間程度早い10月中下旬頃に収穫できる豊産性の中生品種です。果実は370 g程度と大きく、黄色のきれいな外観が特徴です。果肉の歯ざわりが良く多汁で、糖度が高く、酸味が少ないので食味は極めて優れています。黄色いリンゴは着色管理が不要で省力栽培に適しています。リンゴ園で太陽の光をいっぱいに浴びてくきらきらと輝くイメージから「もりのかがやき」と命名しました。


    2016年9月

    サンヴェルデ

    大粒で食味の良い黄緑色のブドウ品種です。ジベレリン処理で果粒重が14 g程度の大粒の種なしブドウになります。肉質はかみ切りやすくて硬く、特有のほのかな芳香があります。収穫期は8月下旬から9月上旬で、「巨峰」や「ピオーネ」と同時期です。皮離れが良く、皮をむいて食べるタイプのブドウです。


    なるみ

    自家和合性なので人工授粉をしなくても十分な結実を確保できるので、大幅な省力栽培が期待できます。果実は「豊水」と同時期に成熟する中生の品種です。「豊水」と比較しても大果で、果肉の柔らかさ、糖度、pHもほぼ同程度の食味の良好な品種です。


    2016年8月

    ほしあかり

    ニホンナシの重要病害として知られる黒斑病と黒星病に対して複合抵抗性を示します。成熟時期は「幸水」と「豊水」の間で、「幸水」と同程度の大きさがあり、果肉が軟らかく、甘くて酸味も少なく、食味は良好です。殺菌剤散布回数を削減した減農薬栽培が期待出来ます。


    サンルージュ

    新芽中に抗酸化作用や抗眼精疲労作用が期待されるアントシアニンを多く含む新芽が赤い茶品種です。色の利用、高機能性茶としての利用が期待されています。耐寒性が弱く栽培適地は暖地です。早く収穫するほど新芽内のアントシアニン含量が高いため、収量は少なくなります。


    2016年7月

    なつおとめ

    育成地のつくばでは、モモの主要品種の「あかつき」より1週間程度後の8月上・中旬頃に収穫される中生品種です。果実は250~330gと大果で、糖度は13~14%と高く、酸味は少ない品種です。外観が良好で食味に優れ、「あかつき」より果実肥大が良好なことが本品種の大きな特徴です。


    サニールージュ

    果皮が赤褐色で,果粒重が6 g程度、果房重は400g程度の早生のブドウ品種です。収穫期は8月中~下旬で、「デラウェア」と「巨峰」の間の時期です。糖度は20%程度と高く、酸味は「巨峰」なみで、フォクシー香があります。ジベレリン処理で容易に種なしブドウが生産できます。


    2016年6月

    翠香

    梅酒や梅ジュースの加工原料に適したウメ品種です。ウメの主要品種「南高」と同時期かやや早く収穫される品種で、果実は35 g程度です。梅酒や梅ジュースにすると他の品種にはない芳香があります。特に完熟果を使用した場合は、酸味が多く香りが強い上質の梅酒や梅ジュースになります。


    ニコニコット

    従来の在来アンズ品種より糖度が高く酸味が少ない品種で、生食用として適しています。豊産性で収量が多く、さらに食味が優れるため、生産者も消費者も笑顔(ニコニコ)になるアンズ品種です。


    2016年5月

    ひめこなつ

    開花から収穫までの日数が60日前後の極早生モモ品種です。西南暖地などでは5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫できるので、梅雨による品質低下が回避され、安定した品質の果実が生産できます。果肉は黄色で、糖度は比較的高く、酸味が少なく、食味は優れています。


    さえあかり

    一番茶だけでなく夏茶も品質が優れ、樹勢が良好で、炭疽病・輪斑病に対して強いため、減農薬栽培にも適しています。摘採期は早生品種「さえみどり」と中生品種「やぶきた」の中間で、栽培適応範囲の広い品種です。


    2016年4月

    ひなのたき

    果実の生食も可能な観賞用の花桃として利用が期待されるモモ品種です。樹姿は枝垂れ性で、八重咲き、桃色の美しい花を咲かせます。果実の成熟期は「あかつき」とほぼ同時期で、重さは150 g前後、果肉は黄色、糖度はやや低いですが、酸味や渋味が少なく充分に生食が可能です。


    そうふう

    ジャスミン系の花香を有し、新しい香りの緑茶、微発酵茶に適する品種です。夏茶は水出し茶としても良好で、近年ケルセチン配糖体の含量が高いことでも注目されています。早生品種なので晩霜害の少ない温暖地や暖地に適しています。


    2016年3月

    せとか

    果実は200~280gの大果で、果形は扁円形で整っています。果面は平滑で、果皮は薄く、橙~濃橙色で美麗です。果皮は比較的剥きやすく、アンコールあるいはマーコット類似の中位の芳香があります。熟期は2月で、果肉は濃橙色で、じょうのう膜が極めて薄く、肉質は柔軟・多汁、糖度は12~13%で食味良好です。施設栽培に適しています。


    オーラスター

    カラタチ、ハッサクおよび「晩白柚」に由来する品種で、果実は平均400g程度の扁球形、小型のブンタンタイプです。酸味が強く苦味も有するため生食には適しませんが、動物実験で発ガン抑制作用が確認されている機能性成分の一つであるオーラプテンが果皮・果肉ともに豊富に含まれています。また、カラタチ由来のカンキツトリステ ザウィルス(CTV)に対する免疫性を有することから、 加工用または育種素材としての利用が期待されています。


    2016年2月

    スイートスプリング

    果実は扁球形で250g程度、果皮は黄橙色で果面は粗いです。皮はむきにくいのでナイフでカットして食べます。果肉は橙色で、肉質は少し硬いですが多汁です。熟期は1月下旬以降で、酸味が少なく、糖度が比較的高いので、食味は非常に良いです。


    麗紅(れいこう)

    果実は扁円形で200g程度です。果皮は赤橙色、平滑で美麗、比較的むきやすいです。熟期は露地で1月下旬~2月で、芳香があり、多汁で糖度は12%以上と高く食味は優れます。 最近、施設栽培が増えています。


    2016年1月

    天草(あまくさ)

    果実は200g程度で果皮は淡赤橙色で美麗です。皮が剥きにくいため、ナイフでカットして食べて下さい。果肉は柔軟多汁で風味が良いです。露地では1月中旬に成熟します。連年結実性、豊産性で比較的栽培しやすい品種ですが、収穫が遅れると果皮に亀裂が発生するので注意が必要です。


    たまみ

    皮が剥きやすく、オレンジのような強い香りが特徴です。種あり果実が多いですが、甘味が強く食味は濃厚です。露地では1月下旬以降に成熟します。


  • 2015年12月

    はれひめ

    オレンジのような風味で良食味のカンキツ品種です。 手で簡単に皮がむけ、じょうのう膜が比較的薄く、種子が少ないので食べやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、酸味が少ないのが特徴です。成熟期が 12 月上旬と早熟性であり、年内販売が可能です。


    津之望(つののぞみ)

    12月中下旬に成熟する食味の良い早生のカンキツ品種です。 じょうのう膜は薄く、果肉は柔軟多汁で、濃厚な食味が特徴です。結実性は良好で、連年安定生産が容易です。また、浮き皮も発生しにくく、正品果率の高い品種です。


    2015年11月

    璃の香(りのか)

    200g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。2015年秋から苗木が販売されています。


    太月(たいげつ)

    収穫期が「平核無」とほぼ同時期の渋ガキ品種です。 受精しなくても果実が結実する単為結果力が高く、受粉樹が不要で、結実が安定しており、栽培しやすく豊産性の大果品種です。受粉樹がない条件では種なし果を生産でき、果汁が多く軟らかいため、脱渋後の食味は優れています。脱渋後の日持ち性は「平核無」と同程度なので、商品流通させることも可能です。


    2015年10月

    甘太(かんた)

    「甘太(かんた)」は高糖度で軟らかく良食味の晩生のニホンナシ品種です。 糖度は「幸水」や「豊水」より高く、適度な酸味と相まって濃厚な味わいです。晩生のニホンナシ需要を大きく拡大する品種として全国的な普及が期待されます。2014年秋から苗木が販売されています。


    ローズパール

    「ローズパール」は果肉が桃色に着色するリンゴ品種です。 果皮は黄色で、果肉にアントシアニンを含み、すっきりした程良い酸味のある中生品種です。果肉色 を活かしてジュースやジャムなどの加工用として、また、適度な酸味を活かしてサラダなどの調理用や生食用としても適しています。2014年秋から苗木が販売されています。


    2015年9月

    美玖里(みくり)

    やや晩生の大果で果肉色と食味が優れたクリ品種です。 「筑波」の後に収穫できる品種で、果実は28g程度と大きく、果皮は美しい褐色で外観が優れます。果肉は黄色で甘味と香気が多く、肉質はホクホクした粉質で食味が優れています。付加価値の高い生果や加工原料としての利用が期待されます。また、「ぽろたん」の受粉樹にも適しています。 (関連リンク)2011年 成果情報 クリ「ぽろたん」の受粉樹には「美玖里」、「石鎚」、「岸根」、「利平ぐり」が適する


    オリエンタルスター

    大粒で肉質が優れ、種なし栽培可能な紫赤色の二倍体のブドウです。 成熟期は「巨峰」よりやや遅く、「ネオ・マスカット」とほぼ同時で、果粒重は10g程度です。香りはほとんどありませんが、肉質は噛み切れやすくて(崩壊性で)硬く、品質良好です。脱粒しにくく日持ち性にも優れます。


    2015年8月

    秋麗(しゅうれい)

    ニホンナシ品種「秋麗」は、中生の青ナシ品種で、収穫期は9月上旬頃です。 果皮は黄緑色で、無袋栽培では果面にさびが生じますが、有袋栽培ではさびの発生は少なくなります。香りが良く、肉質はち密でとてもジューシーで甘く美味しい梨です。主産地は熊本県です。


    つきかがみ

    黄肉モモ系統と黄肉ネクタリン系統との交雑により育成した晩生の生食用黄肉モモ品種で、収穫期は8月下旬です。大果で肉質がち密で糖度が高く食味良好です。 また、離核(果肉と核が離れやすい)で食べやすいです。果皮が滑らかで裂果が少ないため無袋栽培が可能です。


    2015年7月

    はつまる

    収穫期が7月下旬頃からで「幸水」より20日程度早く成熟する極早生のナシ品種「はつまる」です。 「はつまる」の名前は、極早生で初物となり得る丸いナシであることに由来します。果実は330g程度で「幸水」より少し小さめですが、果肉が柔らかく、糖度・酸味ともに同程度で食味良好です。需要が高くなるお盆前に南東北でも露地栽培での収穫が可能です。


    翠香(すいこう)

    梅酒や梅ジュースの加工原料に適したウメ品種「翠香(すいこう)」です。果実は35g前後と「南高」と同等かやや小さめですが、核(種子)が小さく果肉が多いのが特徴です。完熟果では、酸味が多く香りが強い上質の梅酒や梅ジュースになります。


    2015年6月

    露茜(つゆあかね)

    初夏におすすめのウメ品種「露茜」。 「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。


    ニコニコット

    初夏におすすめのアンズ品種「ニコニコット」。 「ニコニコット」は、従来の在来アンズ品種より糖度が高く酸味が少ない品種で、生食用として適しています。豊産性で収量が多く、さらに食味が優れるため、生産者も消費者も笑顔(ニコニコ)になるアンズ品種です。


    2015年5月

    メイポメロ

    5月下旬から初夏におすすめの、カンキツ品種「メイポメロ」です。 果実は球形で、重さ500g~600gの黄色のブンタンです。果皮は約11mmと厚く、皮はむきにくいのですが、果肉の身離れがよく食べやすいです。「さわやかな苦味」と「風味の良さ」が特徴でこの時期にぴったりです。果汁にリモノイドが多く含まれるため、体にも嬉しいカンキツ品種です。


    ひめこなつ

    5月下旬から初夏におすすめの、モモ品種「ひめこなつ」です。 開花から60日前後で収穫できる黄肉の極早生品種です。果実は120g前後と小さいですが、糖度は12%程度で、酸味は少なく極早生品種としては美味しい品種です。果皮の着色が良好で裂果の発生もないため果実袋を掛けなくても、きれいな外観になります。


    2015年4月

    清見

    春におすすめの、カンキツ品種「清見」です。 日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とオレンジの雑種の総称)。育成地(静岡県清水区)近くの海岸、清見潟から命名されました。果実は扁球形で200g程度、果皮は黄橙色をしています。果肉は濃橙色で柔らかくジューシーで、糖度が11~12%、酸が1%前後で、わずかにオレンジ香があり、風味がよいのが特徴です。熟期は3月中下旬で、3月中旬~5月に出回ります。近年では、量販店でも見かけるおなじみの品種となっています。愛媛県、和歌山県、】広島県などで生産されています。


    かんきつ中間母本農6号

    春におすすめの、カンキツ品種「かんきつ中間母本農6号」です。 中間母本とは、実用品種とするには欠点があるものの、新しい品種を育成するための親として有用な品種のことをいいます。「かんきつ中間母本農6号」は、果実が小さくて、皮が剥きにくいのですが、風味が良く濃厚な食味で、β-クリプトキサンチンをはじめとする各種の機能性成分を多 く含んでいます。果肉は橙色で多汁で、「キングマンダリン」に似た風味があり、完全な無核でおいしく食べていただけます。1月下旬~2月上旬 には成熟期を迎えますが、貯蔵性があり春先まで美味しく食べていただけます。この「かんきつ中間母本農6号」は、一般に流通する果実としては欠点もありますが、その良食味に惚れ込んでくれる方々がいて、「ジュースで飲めば濃厚な味が絶品」、「いやいや生果でもいける」というよ うな高評価をいただいている品種です。


    2015年3月

    せとか

    初春におすすめの、カンキツ品種「せとか」です。瀬戸内地方での栽培が期待されること及び、この品種のもつ良い香りから「せとか」と名づけられました。「せとか」の成熟期は2月下旬~3月。果実は250g程度で、果皮は橙色から濃橙色で、美しい外観をしており、比較的剥きやすい品種です。糖度は普通13%程度で甘く、種がありません。この品種の優れた特性をより発揮するために施設栽培が主流です。優れた香りと甘みを楽しんでいただきたい品種です。


    はるひ

    初春におすすめの、カンキツ品種「はるひ」です。 「はるひ」は、春の日の光のように優しい橙黄色で、甘くさわやかな食味をイメージするとともに、類似の「日向夏」より早熟で、初春より美味しく食べられる『ハルヒュウガナツ』から「はるひ」と命名されました。果実の大きさは平均150g程度で、形は扁球形から球形をしています。果皮は黄色から橙黄色で、滑らかで、手で剥くことができます。果肉は柔らかくてジューシー、糖度も13%程度と高く、減酸は「日向夏」よりも早く、2月に熟期となります。適度な酸味と「日向夏」に似た芳香が特徴の、さわやかな食べごたえのカンキツ品種です。


    2015年2月

    はるみ

    寒い冬におすすめの、ミカン品種は「はるみ」です。「はるみ」の成熟期は1月下旬~。果実は扁球形で190g前後で、果皮は橙色で剥きやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、果汁量は中程度。糖度は普通13%程度で甘味が強く、じょうのう膜も薄くて柔らかいため、口に残らず食べやすい品種です。


    あすみ

    冬におすすめの、ミカン品種は「あすみ」です 。 「あすみ」の成熟期は、2月上旬です。 果実は150g程度、果皮は橙色で、滑らかで非常に薄いです。糖度は15%程度と極めて高く、クエン酸含量は1.0%程度、オレンジ様の芳香があり、美味しい品種です。じょうのう膜は軟らかいですが、肉質はやや硬く、食感に特徴があります。機能性成分のβ-クリプトキサンチン*が、ウンシュウミカンの「興津早生」と同程度含まれています。 *β-クリプトキサンチンは、人の血液中に存在する主要カロチノイドの一つです。これまでの国内外の研究により、いくつかの種類のガン、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化等の発生リスクを低下させる可能性があることが示されています。


    2015年1月

    ぷちまる

    寒い冬におすすめは、種が少なく食べやすいキンカンの「ぷちまる」です。 「ぷちまる」の成熟期は1月、果皮は濃橙色で滑らかです。果汁はやや少ないですが、 果皮の甘味が強く苦味がないため、皮ごと美味しく食べられます。沖縄のような温暖な地域や施設栽培では、20gほどの大きな果実になります。


    津之輝(つのかがやき)

    冬におすすめの、施設栽培に最適なミカン品種「津之輝」 。 「津之輝」の熟期は、少加温ハウス栽培では12月上旬、露地栽培では1月中旬~2月上旬です。 果実は180g程度で、赤味のある濃橙色で美しい果実です。果皮は比較的剥きやすく、じょうのう膜が薄く、種がないので食べやすいミカンです。果汁の糖度は約13%と濃厚な食味が特徴です。


  • 2014年12月

    みはや

    初冬におすすめのカンキツ品種「みはや」。 「みはや」は、11月下旬に成熟する早生の品種です。果皮が滑らかで赤橙色をしており、外観が美しくウンシュウミカンとは明確に区別されます。 果実は190g程度で、手で剥くことができます。糖度は約12%、酸含量は0.60%程度あります。肉質は軟らかで果汁量も多く、じょうのう膜も比較的軟らかいので、食べやすい品種です。また、機能性成分のβ-クリプトキサンチン*含量が果肉100g あたり1.48mg と高いのも特徴です。 *β-クリプトキサンチンは、人の血液中に存在する主要カロチノイドの一つです。これまでの国内外の研究により、いくつかの種類のガン、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化等の発生リスクを低下させる可能性があることが示されています。


    西南のひかり

    初冬におすすめのカンキツ品種「西南のひかり」。 「西南のひかり」は、12月上中旬に成熟する早生品種です。果実は扁球形で、果皮は濃橙色でやや赤味があります。 果実は180g程度で、皮は薄くて柔らかく簡単に剥くことができます。糖度は13%前後と高く、肉質は軟らかで果汁量も多くじょうのう膜は比較的柔らかいため、甘くて食べやすい品種です。また、機能性成分のβ-クリプトキサンチン*含量が果肉100g あたり2.29mgと大変高いのも大きな特徴です。


    2014年11月

    ルビースイート

    秋におすすめのリンゴ品種「ルビースイート」。 「ルビースイート」は、東北地方では10月中下旬に収穫できる中生品種です。果実の大きさは450グラム程度と大きく、果皮も果肉も赤いのが特徴です。糖度は14~15%、酸度は0.3~0.4%で、既存の赤肉品種と比べて甘味が多く、「ふじ」と同様に甘味と酸味のバランスが良いので、そのまま生で食べてもおいしい品種です。果肉の色、果汁の色ともにきれいな赤色をしているので、その色調を活かして特徴あるジュースやジャムなどの加工品製造に利用できます。


    太天

    秋におすすめのカキ品種「太天」。 「太天」は、11月中旬頃に成熟する晩生の渋ガキです。果実の大きさは500g程度ととても大きく、「富有」のおよそ1.5倍もの大きさになります。炭酸ガスにより脱渋した後の糖度は17%程度と、渋ガキ品種「平核無」(ひらたねなし)より高く、果肉はジューシー、「太秋」のように軟らかくさくさくとした食感があり、渋ガキなのに甘ガキの食感を楽しむことができます。一度は食べていただきたい、今までの渋ガキにはない大きさと食感をもつ期待のカキ品種です。


    2014年10月

    王秋

    秋におすすめのナシ品種「王秋」。 「王秋」は、関東では10月下旬頃に収穫できる、晩生品種です。果実の大きさは650グラム程度と、とても大きくユニークな形をしています。糖度は12%と晩生ナシの中では高く、きめ細やかでやわらかい果肉と、独特な香り、たっぷりの果汁が特徴です。また、 25°Cの常温 で 28日以上の長期保存が可能なことから長く楽しめることもうれしい特徴です。食べごたえにも形にも特徴が多く、食べた人の記憶に残る印象的なナシ品種です。


    もりのかがやき

    秋におすすめのリンゴ品種「もりのかがやき」。 「もりのかがやき」は、東北地方で10月中下旬に成熟し、「ふじ」より3週間早く収穫できるリンゴ中生品種ですリンゴ園の樹に着いた黄色い果実が太陽の光を浴びてきらきらと輝くイメージから「もりのかがやき」と命名されました。果実の大きさは370g程度と大きく、果肉は黄白色で歯ざわりが良くジューシーで、食べると甘味とよい香りが広がります。酸味が少ないので食べやすく、風味があって美味しいリンゴ品種です。


    2014年9月

    ぽろたん

    初秋におすすめのクリ品種「ぽろたん」。 「ぽろたん」は、関東では9月上中旬に成熟する早生品種です。クリ品種「丹沢(たんざわ)」の子で、渋皮がポロンとむけることと、広く愛されて欲しいとの願いを込めて「ぽろたん」と命名されました。果実は30g程度と、とても大きく、甘味や香りが多いので、充実した食べごたえがあります。切れ目をいれて加熱するだけで簡単にむけるので、甘露煮や栗ご飯など、調理にも最適な品種です。 詳しくはこちらから ポロッと剥ける不思議な栗「ぽろたん」特設ページ


    あきづき

    初秋におすすめのナシ品種「あきづき」。 「あきづき」は、関東では9月下旬に成熟し、「豊水」と「新高」の間に収穫される中~晩生の赤ナシ。名前は収穫期が秋であり、果実が豊円形で月のように見えることからつけられました。果実は500g以上で、肉質は軟らかいながらも、シャキシャキとした食感で、糖度は13%程度あります。酸味が強くないので、果実ごとの当たり外れの少ない安定した品質が嬉しい品種です。


    2014年8月

    シャインマスカット

    夏におすすめのブドウ品種「シャインマスカット」。 「シャインマスカット」は 「巨峰」とほぼ同時期に成熟する黄緑色のブドウです。 果粒は13g程度で、かみ切りやすく、硬い肉質なので食感が優れます。糖度は18% 以上で甘く、マスカットのよい香りがします。種なし生産可能で、皮が厚くない上に渋みもないため、皮ごと美味しくいただけます。


    クイーンニーナ

    夏におすすめのブドウ品種「クイーンニーナ」。 「クイーンニーナ」は、「巨峰」よりやや遅く、「ピオーネ」とほぼ同時期に熟する赤色の大粒ブドウです。糖度は22%程度、酸含量は0.4g/100ml程度で、「巨峰」や「ピオーネ」より糖度は高く、酸味が低いのが特徴です。渋味もありません。かみ切りやすく、硬い肉質のため食感が優れ、果粒も大きいので食べごたえがあります。「巨峰」と同じように皮をむいて、甘さと食感、果粒の大きさを実感できる大粒ブドウ品種です。


    2014年7月

    つきあかり

    夏におすすめのモモ品種「つきあかり」。 「つきあかり」は、満開から110~120日前後で収穫できる中生の黄肉品種です。茨城県(つくば市)での収穫期は7月下旬から8月上旬。形は扁円形で、果実重は220~280g程度でこの時期のモモとしてはやや小ぶりです。糖度は平均で14%程度と高く、酸味は「黄金桃」に比べて少なく、黄肉モモ特有の香りがあります。香りも味も美味しいモモ品種です。


    なつしずく

    夏におすすめのニホンナシ品種「なつしずく」。 「なつしずく」は、関東では「幸水」より一週間ほど早い8月上中旬に成熟する早生の青ナシで、「幸水」とほぼ同程度の果実品質を持ちならがも、早い時期から美味しく食べられます。平均果実重は326gと早生品種としては大きめサイズでありながら、糖度は12%程度と甘く、pH5.3程度と酸味は弱いのが特徴です。肉質もち密で柔らかいため、世代を問わず食べやすいナシ品種です。


    2014年6月

    おひさまコット

    初夏におすすめのアンズ品種「おひさまコット」。 「おひさまコット」は、従来の在来アンズ品種より酸味が少なく甘みが多い品種で、果皮の色は、愛らしい橙黄色。 果実は110~120gくらいの重さで、食べやすい大きさです。食後のデザートや、おやつに生のままお召し上がりいただけます。 育成地(茨城県つくば市)では6月下旬に収穫されますが、市場出荷される可能性が最も高い長野県では7月に入ってからが本格的な収穫時期です。


    露茜(つゆあかね)

    初夏におすすめのウメ品種「露茜」。 「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。