野菜花き研究部門

品質機能ユニット

レタスの水耕栽培養液に光触媒を含む多機能資材を入れ、様々な波長のLEDを照射して養液の殺菌を試みている。

品質機能ユニットは野菜の(1)品質評価、(2)機能性解析、(3)多機能資材開発を行っています。
(1)品質評価:おいしさを客観的に評価する方法を研究しています。トマトのうま味成分グアニル酸が加熱調理で増加する現象を見出し、品種間差異を明らかにしました。また、トマト品種や栽培条件が品質に及ぼす影響について調べています。
(2)機能性解析:細胞・動物実験で野菜の生理活性、作用機作を解明し、ヒトでの摂食試験も実施しています。また、機能性成分の品種間差異、栽培条件による変動も検討しています。ネギ葉身内部の粘液に免疫活性化作用を見出し、マンノース結合レクチンとソーマチン様タンパク質の効果と同定しました。ホウレンソウやトマトの機能性成分の定量、安定化技術の開発にも取り組んでいます。
(3)多機能資材の開発:茶殻やコーヒー滓を原料に二価鉄資材を開発し、殺菌・防汚技術への応用開発に取り組んでいます。本資材は植物用鉄供給剤として利用でき、過酸化水素水と反応させることで殺菌力の高いヒドロキシルラジカル(・OH)を大量に発生させることができます。この資材を用いた殺菌に加えて、あらゆる環境における光触媒技術の応用開発を行っています。


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