野菜花き研究部門

品質育種ユニット

我が国で育種が盛んなトルコギキョウ

トルコギキョウは我が国の花き産出額第4位を占める主要な切り花品目です。育種の上からも、我が国の種苗会社によって育成された品種の種子はアジア、ヨーロッパ、中南米など世界市場へ供給され、そこで生産された切り花は世界で流通しており、育成品種は国際的にも高い競争力を持っています。そこで、有用系統開発につながる、早晩性、耐病性などの重要形質に連鎖したDNAマーカーの開発や連鎖地図の整備を行います。
ダリアは近年切り花の流通量が増加し、年々シェアを伸ばしている新規有望品目ですが、他の品目に比べて日持ちが短いことが最大の欠点となっています。生産者、市場関係者、消費者などからも、遺伝的に日持ち性の優れるダリア品種の育成が期待されています。そこで、交雑育種により日持ち性に優れる有用系統を開発するとともに、日持ち性の遺伝性の解析も行います。
突然変異は、花きの観賞形質の向上と多様化に大きく貢献してきました。そこで、突然変異の主要な原因の一つであるトランスポゾンを利用し、トレニア、ツバキなどにおいて、観賞性の向上に重要な役割を果たしている花形、色、模様に関係する遺伝子、色素など、二次代謝物質の存在様式の解明を目指します。さらに、優れた観賞性を持つ有用系統の育成も行います。


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