野菜花き研究部門

花の香りの研究

花が香る仕組みの解明を目的として、生物有機化学的な研究および分子生物学的な研究を行っています。

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担当者:大久保直美(おおくぼなおみ)

目的:花が香る仕組みの解明

花の香りは何でできているの?
時間によって花の香りの強さが変わるような気がする・・・。
同じバラでも、香る花、香らない花があるのはなぜ?

花が香る現象は私たちの身近にありますが、実はその仕組みはよく分かっていません。

品質制御ユニットでは、花が香る仕組みの解明を目的として、生物有機化学的な研究および分子生物学的な研究を行っています。これらの研究で得られた成果を用いて、花の香りの強弱の調節や、香りの強い花きの作出につなげようと考えています。

花の香り:香気成分のカクテル

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バラやユリなど、花の名前で香りをイメージできる花はいくつかありますが、'バラの香り'、'ユリの香り'という成分があるわけではありません。
色々な香気成分が混ざり合って'バラの香り'や'ユリの香り'が出来上がります。

花の香りは、昆虫などを引きよせるための、いわば'香気成分のカクテル'です。花の香りの研究は、香気成分の組成を調べることから始まります。品質制御ユニットでは、様々な精密機器を用いて、花の香気成分の分析を行っています。

日周変化を示す花の香りの発散

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ほとんどの花の香気成分は、昼夜で発散量が変化する日周変化を示します。発散量に昼夜変化がみられる性質は、夜強く香る花はガ、昼強く香る花はハチなど、決まったポリネーター(花粉を運ぶもの)の誘因に役立っています。

品質制御ユニットでは、このような発散リズムの制御機構を明らかにするために、香気成分の経時的な解析を行っています。さらに、香気成分の生合成遺伝子に関しても、経時的な発現解析を行っています。

花が香る仕組みの複雑さ

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花が香る仕組みには、大きく分けて香気成分の生合成、代謝、気化が関わっています。生合成された香気成分は、花の中にあるだけでは「香り」とはいえず、花の外に気化することではじめて「香り」となります。また花の中の香気成分は、気化できない不揮発型(配糖体など)に代謝される場合もあります。このように、花が香る仕組みには生化学的な要因に加え物理的な要因が存在するため、大変複雑なものであると言えます。

品質制御ユニットでは、香気成分発散の制御段階を明らかにするために、花の中の香気成分(内生成分)、発散成分、香気成分代謝物の解析を行っています。さらに、香気成分生合成の関連遺伝子の検索を行っています。

研究材料

主な研究材料はペチュニアの原種のひとつ Petunia axillaris です。甘い強い香りを夜間に発散させます。

モデル植物としてはシロイヌナズナが知られていますが、花に香りがほとんどないため香りの研究に用いるには限界があります。芳香のあるペチュニアは、育てやすく繁殖も容易なので、「花の香り研究のモデル植物」となりつつあります。

他にユリ、カーネーション、バラ、キク、ツバキ、チューリップなど色々な花きを用いています。珍しい花の香りを分析することもあります。

「花が香る仕組みの解明」が目標ですので、香りのない花でも「香らない仕組み」を調べる対象となります。どんな植物でも花さえ咲けば、研究の対象となり得ます。

研究方法

植物材料の育成

ほとんどの材料は品質制御ユニットで栽培します。栽培過程での観察が、新たな生理現象を発見するきっかけになることもあります。

香気成分の採取

香気成分は環境や時間によって変化するので、環境条件を整えたインキューベータ内にて生育させた植物の花から香気成分を採取します。

香気成分の抽出

発散成分は採取したカラムから、内生成分は花から有機溶媒を用いて抽出します。場合によっては精製し、濃縮します。

加熱脱着装置を用いてカラムから香気成分を抽出・濃縮し、直接導入することもあります。

撹拌子吸着抽出(ツイスター)法や固相マイクロ抽出(SPMEファイバー)法を用いることもあります。

香気成分の分析

精密機器(GC, GC-MS, LC, UPLC-MSなど)を用いて香気成分を分析します。

面白い現象を見つけた場合には、その仕組みを明らかにするために、野菜花き研究部門や農研機構内にある設備を利用します。

例えば走査電子顕微鏡やNMRなどを用いています。

香気成分関連遺伝子の解析

マイクロアレイやRT-PCRと呼ばれる遺伝子の発現を解析する手法で、花の香気成分の生合成や発散に関与する遺伝子を探索します。

遺伝子組換え技術によって、香気成分の生合成に重要だと考えられる遺伝子の機能を解析します。

主な成果

  • 原著論文
  • 学会発表
  • 特許
  • 著書
  • 講演など
  • 報道

原著論文(2016年4月1日現在:農研機構主体の研究のみ)

ペチュニア関連

kaori07Petunia axillaris

  • ペチュニアの香気成分発散機構について
    ペチュニアの野生種であるPetunia axillaris の花の香気成分の発散量と内生量を解析することにより、香気発散における生理的制御は、香気成分が気化する過程にはなく、生合成と代謝による内生量の調節によるものであることを明らかにしました。
    Emission Mechanism of Floral Scent in Petunia axillaris
    Bioscience Biotechnology and Biochemistry, 69 (4), 773-777 (2005)
  • Petunia axillaris亜種系統の香気成分多様性発生機構について
    異なる香気を持つPetunia axillaris の亜種系統の香気成分を解析することにより、花の香気成分の多様性は、個々の香気成分の生合成と発散比の変化によって生じることを明らかにしました。
    Floral Scent Diversity is Differently Expressed in Emitted and Endogenous Components in Petunia axillaris Lines
    Annals of Botany, 98, 1253-1259 (2006)
  • Petunia axillaris 亜種系統における香気成分代謝調節について
    Petunia axillarisの亜種系統の香気成分関連化合物を網羅的に解析し、ジヒドロコニフェリルアセテートを単離・同定しました。この化合物と香気成分イソオイゲノールの代謝の分岐が、Petunia axillaris 亜種系統の香気成分多様性を引き起こす要因の一つであることを明らかにしました。
    Metabolic Regulation of Floral Scent in Petunia axillaris Lines: Biosynthetic Relationship between Dihydroconiferyl Acetate and iso-Eugenol
    Bioscience Biotechnology and Biochemistry, 71 (2), 458-463 (2007)
  • 香気成分発散と温度の関係について
    異なる一定温度条件下で生育させたPetunia axillarisの香気成分発散量及び内生量を解析することにより、内生量は温度の上昇に伴い減少し、発散量は30度で最大値を示すこと、また30度以上では、高沸点側の香気成分量が増え、発散バランスが変化することを明らかにしました。
    Effects of Temperature on the Floral Scent emission and Endogenous Volatile Profile of Petunia axillaris.

    Bioscience Biotechnology and Biochemistry, 72(1), 110-115 (2008)

  • 香気成分生産のメタボローム解析について
    香気成分の昼夜リズムおよび香りの強弱を制御する生合成段階を明らかにするために、Petunia axillarisの強香系統と微香系統について花冠の代謝産物のメタボローム解析を行いました。ペチュニアの花における香気成分の昼夜変動は、糖の代謝段階で発生していることが明らかになりました。二つの系統の香りの強弱は、香気成分の生合成の初期の代謝段階で生じていることが示唆されました。
    Metabolome profiling of floral scent production in Petunia axillaris.
    Phytochemistry, 90, 37-42 (2013)

ユリ関連

kaori07ユリ「カサブランカ」

  • ユリ「カサブランカ」の香気成分発散調節について
    オリエンタル系のユリの代表品種である 「カサブランカ」は甘く濃厚な芳香を持つために、大きく華やかな花様を持ちながら、匂いを嫌う場、例えば飲食店や結婚式など食事の場では敬遠されています。香りの強さを軽減すれば、ユリの需要拡大が期待されます。そこで「カサブランカ」の香気成分を精査し、その結果に基づき香気成分の生合成阻害剤を選択しました。その薬剤を「カサブランカ」の切り花に投与した結果、処理した「カサブランカ」の香気成分は無処理のものの1/4-1/8程度に減少しました。
    Control of Floral Scent Emission by Inhibitor of Phenylalanine Ammonia-lyase in Cut Flower of Lilium cv. 'Casa Blanca'.
    J. Japan. Soc. Hort. Sci. 80(2), 190-199 (2011)
  • ユリの香りの嗜好について
    ユリとその香りの嗜好性を明らかにするために、成人男女に対するアンケートを用いた質問調査を行いました。ユリ切り花については良い印象がある一方で、その香りは他の香りと比べ嫌われる傾向が認められました。ユリ「カサブランカ」、「ソルボンヌ」および「シベリア」では、香り抑制剤処理によって香りを抑えることにより、無処理のユリと比較して嗜好性が高まりました。
    成人男女に対するユリの香りの嗜好調査.
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci. ), 12, 113-120 (2012)

カーネーション関連

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図 カーネーションと芳香性ナデシコ属野生種の雑種第1代

  • ナデシコ属野生種の香気成分について
    最近のカーネーションは、香りが少ない傾向があり、芳香を付与することで商品価値の向上が期待されます。芳香性のナデシコ属野生種は、交雑によってカーネーションに香りを導入するために有用な遺伝資源であると考えられることから、野生種の香気成分を解析し評価しました。その結果、野生種の香りは、芳香族化合物、テルペノイド、脂肪酸誘導体が主要な香気成分である3つのグループに分かれました。芳香族化合物やテルペノイドを多く作る野生種は、芳香が強く、カーネーションの交雑相手として適していると考えられます。
    Evaluation of Wild Dianthus Species as Genetic Resources for Fragrant Carnation Breeding Based on Their Floral Scent Composition.
    J. Japan. Soc. Hort. Sci.80(2), 175-181 (2011)
  • 野生種との交雑によるカーネーションの香りの改変について
    切り花として用いられるカーネーションの香りは、主に安息香酸メチルかオイゲノールで占められており、香気成分の種類が限られています。日本に自生するカワラナデシコやその他のナデシコ属野生種とカーネーションを交雑することによって、その雑種第1代に、カーネーションには稀少なテルペノイド系や芳香族化合系の香りが導入されることが明らかになりました。これらの野生種は、芳香性カーネーションを作出するための育種素材として期待されます。
    Analysis of scents emitted from flowers of interspecific hybrids between Carnation and fragrant wild Dianthus species.
    J. Japan. Soc. Hort. Sci. 82(2), 145-153 (2013)
  • ポットカーネーションの香りについて
    カーネーションの鉢物用品種(ポットカーネーション)の香りについて、匂いを嗅いだ人の多数(70%以上)が、「香る」と評価する香気成分発散量を明らかにしました。目には見えない香りですが、この発散量を参考にして、カーネーションの香りの持続期間の判定や芳香性品種の選択が可能になると考えられます。
    ポットカーネーションにおける発散香気成分と官能評価.
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 15, 1-13 (2015)

チューリップ関連

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図 チューリップの香りの分類

  • チューリップの香りの分類について
    チューリップの香りの質は、カンキツ様の香り、ハチミツ様の香り、青臭い香りなど、バラエティに富んでいますが、バラやユリなどの香りに比べ弱いため、一般には浸透していません。そこで、香りに特徴のあるチューリップ約100品種の香気成分を解析し、チューリップの香りの質の多様性を明らかにしました。さらに、香気成分の解析結果と生花の官能評価により、チューリップの香りを9種類に分類しました。
    Analysis of foral scent compounds and classification by scent quality in tulip cultivars.
    J. Japan. Soc. Hort. Sci. 82, 344-353 (2013)
    チューリップ品種の香気成分の解析.
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 15, 25-27 (2015)
  • チューリップの花と香りの嗜好について
    チューリップとその香りの嗜好性を明らかにするために、成人男女に対するアンケートを用いた質問調査を行いました。β-イオノンを含みフルーティに分類される「バレリーナ」は、調査した品種の中では香気成分量は少ないものの、香りは強く感じられる傾向にありました。「メリーウィドー」、「紅輝」のように、3,5-ジメトキシトルエン(スパイシー;薬様)を含むチューリップの香りに、2-フェニルエタノール(バラ様)やリナロール(さわやかな花様)が加わることで、嗜好性が高まりました。性別,年齢を問わず「バレリーナ」のようなフルーティな香りのチューリップは好まれる傾向にありました。
    成人男女に対するチューリップの花と香りの嗜好調査.
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 35-45 (2015)

その他

kaori10Camellia lutchuensis(系統36)

  • 芳香性ツバキ育種素材として有望なヒメサザンカ系統について
    沖縄産ヒメサザンカ野生種系統およびヒメサザンカを花粉親とする芳香性ツバキ品種の花の香気成分を解析しました。香りの質の良い系統は、2-フェニルエタノール(バラ様の香り)、フェニルアセトアルデヒド(ヒヤシンス様の香り)の割合の多いものであることを明らかにしました。系統36は、それらの成分の量と割合が特に多く、官能的にも良い香りの系統であることから、芳香性ツバキ育種素材として有望であると考えられます。
    ヒメサザンカ野生種系統および芳香性ツバキ品種の香気成分の比較
    園芸学研究 [Hort. Res. (Japan)], 6(2), 183-187 (2007)
  • リューココリーネの花の香りについて
    南米チリ原産のリューココリーネは、多くの品種系統が存在し、近年、切り花としてポピュラーになりつつある花きです。桜餅やバニラを感じさせる個性的な香りを持つリューココリーネから、香りに特徴のある5種類を選び、花の発散香気成分を精査しました。
    リューココリーネの花の発散香気成分
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 9, 137-142 (2009)
  • ニオイゼラニウムの葉の香りについて
    ニオイゼラニウムの品種は特徴的な芳香を持つ多くの系統が存在しています。葉の形や模様にバリエーションがあることから、最近は香りの楽しめる切り葉として市場に流通しつつあります。そこで流通品種から11種類を選び、葉の発散香気成分を精査しました。
    ニオイゼラニウムの葉の発散香気成分
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 10, 55-63 (2010)
  • ミントの葉の香りについて
    ミントには数多くの品種が存在しています。その切り葉は、他花材との相性の良さや香りが評価され、アレンジ素材として利用されつつあります。そこで流通品種の中から18種品種を選び、葉の発散香気成分を精査しました。さらに、香気成分組成と官能評価により、ミントの香りを1) cool-sweet、 2) cool-pungent、3) cool-bitter、4) cool-fruity、5) cool-citrus、6) sweet-citrusの6種類に分類しました。
    ミントの葉における発散香気成分の解析と分類
    花き研究所報告 (Bull. Natl. Inst. Flor. Sci.), 12, 103-112 (2012)
  • ハボタンの切り花の臭気成分について
    欧州ではハボタンの切り花から異臭が生じることがあり、問題となっています。異臭の主な原因物質は二硫化ジメチルという揮発成分でした。生け水にイソチアゾリン系抗菌剤を添加することにより、二硫化ジメチルの発散が抑制されることを明らかにしました。
    Odor Components and the Control of Odor Development in Ornamental Cabbage
    J. Japan. Soc. Hort. Sci. 83, 252-258 (2014)

学会発表(2016年4月1日現在:農研機構主体の研究のみ)

  • 2016.03
    青色ペチュニアの発散香気成分の解析 園芸学研究第15巻, 別冊1, p. 196
  • 2016.03
    温度や品質保持剤がチューリップ切り花の香気成分発散に与える影響 園芸学研究第15巻, 別冊1, p. 197
  • 2015.9
    チューリップ野生種の香気成分の解析 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第59回大会講演要旨集 p. 231-233
  • 2015.09
    ミルトニオプシスの発散香気成分の解析 園芸学研究第14巻, 別冊2, p. 555
  • 2015.09
    イチゴ生果実咀嚼中の香気成分 園芸学研究第14巻, 別冊2, p. 188
  • 2015.09
    ポットカーネーションにおける香りの官能評価 園芸学研究第14巻, 別冊2, p. 251
  • 2015.03
    イチゴ生果実の香り評価のための香気成分採取方法の検討 園芸学研究第14巻, 別冊1, p. 163
  • 2015.03
    イチゴ'かおり野'および'よつぼし'における果実の成熟に伴う香気成分組成の変化 園芸学研究 第14巻, 別冊1, p. 332
  • 2015.03
    ナデシコ属における切り花用カーネーション品種の香りの特徴 園芸学研究 第14巻, 別冊1, p.
  • 2014.9
    日本のユリ野生種の香り 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第58回大会講演要旨集 p. 323-326
  • 2014.09
    カーネーションの発散香気成分組成・量の官能評価 園芸学研究 第13巻, 別冊2, p. 542
  • 2014.09
    イチゴ「桃薫」とその親系統の果実の発散香気成分解析 園芸学研究 第13巻, 別冊2, p. 399
  • 2014.08
    Analysis of floral scent compounds and classification by scent quality in tulip cultivars, 29th International Horticultural Congress
  • 2014.03
    香気成分解析によるイチゴ'かおり野'の香りの評価 園芸学研究 第13巻, 別冊1, p. 317
  • 2014.03
    ユリ野生種の香りに関する研究 (第4報) -Martagon 節のユリの香気成分の解析 園芸学研究 第13巻, 別冊1, p. 209
  • 2013.09
    キクの花における樟脳臭化合物生合成遺伝子の発現解析 園芸学研究 第12巻, 別冊2, p. 503
  • 2013.09
    チューリップ野生種の香気成分の多様性 園芸学研究 第12巻, 別冊2, p. 231
  • 2013.03
    ユリ野生種の香りに関する研究(第3報)スゲユリの香気成分の解析 園芸学研究 第12巻, 別冊1, p. 174
  • 2013.03
    切り花カーネーションの発散香気成分組成とその経日的変化 園芸学研究第12巻, 別冊1, p. 173
  • 2013.09
    チューリップの花の発散香気成分の解析と分類 園芸学研究第11巻, 別冊2, p. 280
  • 2013.09
    ハボタン切り花の臭気成分の同定とその抑制剤の検討 園芸学研究第11巻, 別冊2, p. 279
  • 2012.03
    ユリ野生種の香りに関する研究(第2報)ササユリの香気成分の解析 園芸学研究第11巻 別冊1, p. 206
  • 2012.03
    カーネーションと芳香性ナデシコのF1雑種における芳香成分解析 園芸学研究 第11巻 別冊1, p. 435
  • 2012.02
    Chemical control technologies to maintain or increase qualities of cut flowers. The International Conference on Quality Management in Supply Chains of Ornamentals 2011
  • 2011.09
    ペチュニア花冠の糖代謝遺伝子の発現は香気成分の昼夜リズムと同調的である 園芸学研究 第10巻 別冊2, p. 285
  • 2011.09
    ユリ野生種の香りに関する研究(第1報)ユリ園芸品種の成立に関わった野生種の香気成分の解析 園芸学研究 第10巻 別冊2, p. 283
  • 2011.03
    ニオイゼラニウムの発散香気成分 園芸学研究 第10巻 別冊1, p. 460
  • 2011.03
    ペチュニアの揮発性ベンゼノイド合成に関与する遺伝子の発現と代謝物の濃度の経時的な変化の違い 第52会日本植物生理学会年会要旨集 p. 171
  • 2010.12
    Profiling the regulation of floral scent biosynthesis in Petunia axillaris by metabolome analysis. 2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies
  • 2010.09
    強香性花きに対する香り抑制剤の効果 園芸学研究 第9巻 別冊2, p. 256
  • 2010.09
    Dianthus野生種における芳香性育種素材の探索 園芸学研究 第9巻 別冊2, p. 253
  • 2010.09
    CONTROL OF FLORAL SCENT BY AN INHIBITOR OF PHENYLALANINE AMMONIA-LYASE IN CASABLANCA 2nd International Symposium on Genus Lilium
  • 2009.09
    Dianthus野生種の花の香気成分解析 園芸学研究 第8巻 別冊2, p. 187
  • 2009.03
    フェニルアラニンアンモニアリアーゼ阻害剤によるユリ'カサブランカ'の香りの抑制 園芸学研究 第8巻 別冊1, p. 246
  • 2009.02
    フェニルアラニンアンモニアリアーゼ阻害剤による花きの香りの抑制 日本農薬学会第34回大会講演要旨集 p. 107
  • 2008.09
    メタボローム解析によるペチュニアの香気成分の生合成制御プロファイル 園芸学研究 第7巻 別冊2, p. 322
  • 2008.03
    ペチュニアの花の香気成分発散に与える温度と花弁表面構造の影響 園芸学研究 第7巻 別冊1, p. 209
  • 2007.09
    キクの花の香気成分 園芸学研究 第6巻 別冊2, p. 316
  • 2007.06
    Screening of Genetic Resource of Camellia lutchuensis for Fragrant Camellia Breeding; Analysis of Floral Scent Compounds. VI International Symposium on New Floricultural Crops p. 71
  • 2006.09
    Petunia axillarisの香気成分のリズムに与える生育温度の影響 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 75(2) p. 340
  • 2006.09
    Various Profiles of Floral Scent in Petunia axillaris and their Generating Processes XXII EUCARPIA Symposium
  • 2006.07
    Mechanism for Generating Floral Scent Diversity in Petunia axillaris IUPAC International Conference on Biodiversity and Natural Products (Pre-Symposium)
  • 2006.03
    Petunia axillarisにおける香気成分多様性の解明 日本農芸化学会2006年度大会要旨集 p. 183
  • 2006.03
    ペチュニア(Petunia axillaris)の花の香気成分に与える生育温度の影響 日本農芸化学会2006年度大会要旨集 p. 168
  • 2006.03
    ヒメサザンカの花の香気成分の系統間差異 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 75(1) , p. 185
  • 2005.11
    ペチュニア(Petunia axillaris)における新規香気成分の構造 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第49回大会講演要旨集 p. 50-52
  • 2005.11
    生育温度におけるペチュニア(Petunia axillaris)香気成分の変化 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第49回大会講演要旨集 p. 15-17
  • 2005.10
    Petunia axillaris系統間における香気成分の変異 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 74(2), p. 511
  • 2005.03
    Petunia axillarisの花の香気成分に与える生育温度の影響 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 74(1), p. 364
  • 2005.03
    カリブラコアにおける香気成分の昼夜リズム 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 74(1) , p. 362
  • 2004.10
    ペチュニア(Petunia axillaris)における香気成分発散リズムの制御 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第48回大会講演要旨集 p. 204-206
  • 2004.09
    カリブラコアにおける香気成分発散リズム 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 73(2) , p.483
  • 2003.10
    ペチュニア(Petunia axillaris)における香気成分発散の日周性の解明 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会第47回大会講演要旨集 p. 46-48
  • 2003.09
    ペチュニアにおける香気成分の生合成前駆体であるフェニルアラニンの昼夜リズム 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 72(2) , p. 475
  • 2003.04
    ペチュニアにおける香気成分の発散量と内生量のリズム 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 72(1) , p. 302
  • 2002.04
    ペチュニア及びカリブラコアにおける香気成分の発散リズム 園芸学会雑誌 別冊 園芸学会大会研究発表 71(1) , p. 297
  • 2002.03
    Rhythmic change of floral scent amounts in Petunia axillaris Gordon Research Conference (Ventura)

特許

  • 花き用香り抑制剤(特許5062704号)

著書(2009年~)

  • 2015.05
    中国のバラの郷 平陰のバラの香り AROMA RESEARCH,16(2),154-159
  • 2015.02
    花卉園芸学の基礎 花の香り 農文協,163-167
  • 2014.10
    バラ大図鑑 バラの香り NHK出版,284-288
  • 2013.02
    ユリの香りの嗜好調査 最新農業技術花卉 5, 237-239
  • 2012.10
    ナデシコ属における花の香気成分の特徴 ―芳香性カーネーションの育種素材としての評価― 植調 46, 291-299
  • 2012.06
    ユリの強い香りの抑制 農耕と園芸 67(6) , 60-63
  • 2011.09
    花の香りとの10年 におい・かおり環境学会誌 42(5) 337
  • 2011.06
    ユリ「カサブランカ」の香りの抑制法 グリーンレポート(JA全農) 6, 14-15
  • 2011.05
    植物の香り RHSJ(英国王立協会日本支部) 5, 2-7
  • 2011.03
    ユリ「カサブランカ」の強い香りの抑制 におい・かおり環境学会誌 42(2) 102-106
  • 2011.02
    ユリの強い香りを抑制する方法 植調 44(11), 421-426
  • 2010.07
    花の色と香り 花の香りの化学的な制御法 農林水産技術研究ジャーナル 33(6) p. 35-39
  • 2010.03
    ユリの強い香りの抑制 最新農業技術花卉 2, 87-90
  • 2009.12
    ツバキの芳香性育種のためのヒメサザンカ系統のスクリーニング-花の香気成分の解析- 農業および園芸(養賢堂) 84,1157-1160
  • 2009.11
    ペチュニアを用いた花の香りの研究 アロマリサーチ 10(4) p. 378-382
  • 2009.11
    ユリの香りの抑制法の開発 ブレインテクノニュース 136,19-21
  • 2009.9
    香り選書 12 花の香りの秘密〈遺伝子情報から機能性まで〉 フレグランスジャーナル社 (静岡大渡辺教授と共著)

講演など(2009年~)

  • 2016.02.27
    花の香りの魅力~くらしの中で楽しむ生花の香り~ Flower Friday 伝統文化を活かす町づくり家づくりと花の魅力発見 (大久保)
  • 2014.03.28
    花の香りの秘密 フレグランスジャーナル社 香りトワ・エモ・アセミナー (大久保)
  • 2014.03.21
    花の香気成分の多様性とその効用 ランの未利用遺伝資源の保全と開発に関するシンポジウム(つくば蘭展) (大久保)
  • 2012.02.13
    '香り'について考えてみませんか NHKラジオ第一放送・ラジオ井戸端会議 (大久保)
  • 2011.07.30
    花の香りの役割とその制御 第27回花卉懇談会セミナー (大久保)
  • 2011.07.3
    花の香りの科学と利用 日本大学植物資源科学特別講義 (大久保)
  • 2011.04.28
    生きた花の香りを楽しむ フレグランスジャーナル社 香りトワ・エモ・アセミナー (大久保)
  • 2011.01.11
    香りをいかす花づくり 花き新品種育成研修会(静岡県) (大久保)
  • 2010.02
    香りをいかす花づくり 平成21年度中国四国花き振興協議会 流通部会研修会(高知県)(大久保)
  • 2009.12
    ユリの香りの抑制技術 2009年度第4回農研機構産学官連携交流セミナー(農研機構)(大久保)
  • 2009.10.22
    花はなぜにおう? CBCラジオ・多田しげおの気分爽快!(大久保)

報道(2009年以降)

ユリの香り抑制に関する新聞記事

  • 共同通信(地方紙配信)(2009.6.25)
  • 毎日新聞朝刊25面(2009.6.25)
  • 日本経済新聞朝刊43面(2009.6.25)
  • 日本農業新聞16面(2009.6.25)
  • 日経産業新聞12面(2009.6.25)
  • 常陽新聞朝刊9面(2009.6.25)
  • 茨城新聞朝刊21面(2009.6.25)
  • 読売新聞朝刊2面(2009.6.28)
  • フジサンケイビジネスアイ14面(2009.6.29)
  • 朝日新聞夕刊10面(2009.6.29)
  • 東京新聞夕刊8面(2009.6.29)
  • 化学新聞4面(2009.7.03)
  • 花卉園芸新聞1面(2009.7.15)
  • 化学工業日報9面(2011.08.08)
  • 日本農業新聞中四国版10面(2012.1.19)

ユリの香り抑制に関するテレビ報道

  • おはよう日本(NHK)(2009.6.29)
  • おはよう日本(NHK出演)(2009.07.13)
  • ワールドビジネスサテライト(TV東京)(2009.8.03)
  • NEWsモーニングサテライト(TV東京)(2009.8.17)
  • 農業・新たな可能性(韓国KBS)(2010.6.30)

分析依頼および研修について

農研機構野菜花き研究部門では、花の香気成分の分析依頼については、受け付けておりません。

国、地方公共団体、大学、民間企業その他農林水産業に係る試験研究等を行う法人等の職員の方は、依頼研究員あるいは技術講習生としての研修は可能です。事前にご相談下さい。

花の香気成分の採取・分析方法、精密機器(GC-MS,GC, HPLC, UPLC-MS等)の取り扱い方法の修得が可能です。
※研修は現在受け入れておりません。