農作業安全コラム

快適農作業ウェアに期待

H18年7月 岡田 俊輔

 今年も暑い日が多くなって参りました。そこで、暑さ対策で注目を集めている「空調服 外部リンク 」を先日使用してみましたので、感想を述べたいと思います。室内などでは、大変涼しく快適に作業を行うことができるのですが、直射日光が当たるような屋外では、熱を吸収してしまい、やや難がある印象を受けました。ハウスで使用した方の感想も日が当たる時は、効果が薄いとのことでした。

 より農業に適するように「快適農作業ウェア」として、去る3月に行われた農作業学会春季大会で、中央農業総合研究センターの小林氏より発表がありました。太陽光線による熱の吸収を少なくするため、金属スパッタ生地と呼ばれる素材の利用、また、草や粉塵・農薬などの吸い込みが少ない空調服の開発を企業と協同で行っているそうです。面白い利点として、袖口や襟回りから風が吹き出るため、蚊が寄ってこないという感想も出されたそうです。真夏の炎天下でも、快適に農作業を行えるようになるよう期待しております。

 

キーワード:安全装置・対策/研究/中耕・防除/草刈・伐採
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