そこで、農研機構では、「農業情報創成・流通促進戦略に係る標準化ロードマップ」(令和2年5月官民データ活用推進基本計画実行委員会報告)、「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」(令和3年2月農林水産省策定)及び「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」(令和2年3月農林水産省策定)の趣旨を踏まえつつ、農業分野でのデータ連携を推進するため、農機・機器メーカー、ICTベンダー、業界団体、研究機関等からなる、農機API共通化コンソーシアムを令和3年4月20日に設立しました。 本コンソーシアムでは、ほ場農業機械、穀物乾燥調製施設及び施設園芸機器の3分野についてWGを設け、各WGにおいて専門的な立場から以下の項目を実施しています。
- 農業機械等から得られるデータを連携・共有するための協調データ項目の特定・拡大とデータ形式の標準化
- APIの標準的な仕様の整備と設計
- APIの農機・機器メーカーシステム及び農業データ連携基盤(WAGRI) への実装
- データ連携の検証
- データの利用権限等取扱いルールの策定
また、当コンソーシアムで策定したユースケースの実現を目指し、複数のメーカー・機器のデータを農機OpenAPIを用いて営農支援ソフトウェアに統合し、生産現場の実運用に供試する実証に取り組む予定です。
さらに、農業者、農業用ソフトウェア製造事業者、学識経験者、業界団体等からなる事業検討委員会を設け、生産現場で農業者が使いやすいデータ連携を実現するため、各WGへの助言・指導を行います。