システムの壁を越えた
農業データ連携の実現へ
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私たちの取り組み

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様々なスマート農業技術の実用化や現場導入が進むのに伴い、生産現場ではメーカー間の垣根を越えてデータを相互に連携、一元的に管理・分析することで、経営改善に活かしたいというニーズが高まっています。

また、規制改革推進会議においても、自機位置、作業記録等のデータを取得するトラクター、コンバイン等の農機の使用に当たり、農業者がこれらのデータを当該農機メーカー以外の作ったソフトでも利用できる仕組み(オープンAPI)の整備を令和3年度までに行う方針が示されました。
これを受け、農林水産省において、令和2年度に「農業分野におけるオープンAPI整備に向けた検討会」が開催され、農業者がメーカー間の垣根を越えて利用するデータの洗い出し、データ連携の在り方の検討などが進められ、令和3年2月に「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」が定められました。

このような背景の下、農林水産省の「みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業費補助金等のうちスマート農業の総合推進対策のうち農林水産データ管理・活用基盤強化事業」では、農業データを連携・共有するための環境整備を支援し、データを活用した農業を推進することとなりました。

参画機関

農業DXの加速化に向けて

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そこで、農研機構では、「農業情報創成・流通促進戦略に係る標準化ロードマップ」(令和2年5月官民データ活用推進基本計画実行委員会報告)、「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」(令和3年2月農林水産省策定)及び「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」(令和2年3月農林水産省策定)の趣旨を踏まえつつ、農業分野でのデータ連携を推進するため、農機・機器メーカー、ICTベンダー、業界団体、研究機関等からなる、農機API共通化コンソーシアムを令和3年4月20日に設立しました。 本コンソーシアムでは、ほ場農業機械、穀物乾燥調製施設及び施設園芸機器の3分野についてWGを設け、各WGにおいて専門的な立場から以下の項目を実施しています。
    1. 農業機械等から得られるデータを連携・共有するための協調データ項目の特定・拡大とデータ形式の標準化
    2. APIの標準的な仕様の整備と設計
    3. APIの農機・機器メーカーシステム及び農業データ連携基盤(WAGRI) への実装
    4. データ連携の検証
    5. データの利用権限等取扱いルールの策定
また、データ駆動型農業の普及に不可欠と考えられる農機の効率的かつ有効なデータ連携の在り方について、異業種の取組、農機における国際的な取組状況、国内農業現場の現状・要望等を踏まえ、産官学の有識者で検討の上、データ連携のあるべき姿を取りまとめる予定です。
さらに、農業者、農業用ソフトウェア製造事業者、学識経験者、業界団体等からなる事業検討委員会を設け、生産現場で農業者が使いやすいデータ連携を実現するため、各WGへの助言・指導を行います。

農機OpenAPI実装状況

Implementation

WAGRIのAPI一覧ページ(実装事業者別表示)へのリンク

井関農機株式会社 (外部リンク)
株式会社クボタ (外部リンク)

成果物

Deliverables

農機OpenAPI仕様書
API接続チェックリスト
農業分野におけるAPI利用規約の条文例
令和3年度  成果報告書

会議報告

Meeting report

令和3年度
第1回事業検討委員会(令和3年5月21日)
第2回事業検討委員会(令和3年10月27日)
第3回事業検討委員会(令和4年2月28日)
令和4年度
第1回事業検討委員会(令和4年6月29日)
第2回事業検討委員会(令和4年10月25日)

参考資料

References

内閣府、首相官邸
規制改革実施計画(令和2年7月17日)P36~37参照 PDF 434KB
(外部リンク)
規制改革推進に関する答申(令和2年7月2日)P72~73 参照 PDF 578KB
(外部リンク)
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)>農業分野における成果物等 (外部リンク)
農林水産省
農業分野におけるオープンAPIの整備に向けたガイドライン PDF 1.29MB
(外部リンク)
農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン (外部リンク)
WAGRI
WAGRI-デジタルで日本の農家を応援します! (外部リンク)