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プロジェクトの成果
Ⅰ-地域農業機械化支援タイプ3
傾斜地でも高速・高精度に作業できる 野菜用畝立て局所施肥機
研究開発プロジェクト担当

農研機構 農業機械研究部門(旧 革新工学センター)、
上田農機(株)、(株)タイショー
畝立てと同時に肥料を畝内の上層と下層の二カ所に局所施肥する露地野菜向けの作業機を開発しました。GNSSを搭載することで傾斜地でも高速・高精度な作業が可能です。
開発レポート
開発の背景

標高の高いキャベツ産地では苗の初期生育とほ場の生育ばらつきに課題を抱えていました。これは、一般的に普及している機械(接地輪制御方式の畝立て施肥機)は、土壌条件やほ場傾斜の影響で施肥量のバラツキが生じること、また、初期生育確保のために行う畝上面への肥料散布が風雨により流れてしまうことが原因です。

そこで、農研機構 農業機械研究部門(旧 革新工学センター)では、傾斜の大きいほ場でも精度の高い施肥を行い、キャベツの生育に効果的な位置へ局所施肥を行う機械の開発を民間企業と共同で行ってきました。

こうした産地の課題解決に有望な機械の早期実用化を図るため、農業機械技術クラスターにおいて現地実証に取り組んだ結果、この度、会員企業から機械の市販化に至りました。

泥の付着により適正施肥が困難
風雨により表層施肥が流亡する恐れ
開発機の概要

開発機は、安価なGNSSと傾斜角度センサを利用することで、ほ場の傾斜の影響を受けることなくトラクタの車速に連動し、最大5.0km/hの高速作業ができる畝立て同時施肥機です。
施肥はキャベツの生育に効果的な畝内の上層部と下層部の二段に局所施肥を行うことができます。

開発機の性能・評価

5.0km/hの高速作業により、慣行比2割の作業能率向上が可能であり、また、約7°の傾斜ほ場においても設定量に対して平均誤差が3%以下の高精度な施肥を行うことができました。
キャベツの栽培試験では、施肥量を削減しつつ、慣行と同等以上の収量が得られ、局所施肥による高い肥料の利用率と省肥料効果が期待できます。

市販化

これらの取組の結果、2020年3月末から「ボビンローラー三兼3連ソワーUL-1545BNT(条間450mm)、UL-1560BNT(条間600mm)」(上田農機)、「畝立同時施肥機GRANVISTA KUT-345-GP、KUT-360-GP」(タイショ―)として販売が開始されました。

詳細情報