標準的栽培様式

機械化のための標準的様式と規格

  1. 背景・主旨
     平成5年度から農業機械等緊急開発実用化促進事業が実施されてきたが、野菜は多種類で個々の作付面積が小さく、地域ごとに栽培様式が多種多様となっていることから、農業の現場にニーズがあっても、栽培様式の違いにより効率的な機械利用が困難であるばかりか、多種多様な栽培様式に対応した農業機械を開発することは困難、あるいは、できたとしてもコストが割高になるなど機械化が進みにくい状況にあった。
     このことから、平成6年1月に農林水産省に設置された学識経験者、生産者、作物栽培・農業機械関係者をメンバーとする「栽培様式標準化推進会議」を開催し、これまで、キャベツ、はくさい、レタス等11作物の標準的な栽培様式が決定され、その普及促進を図っている。
  2. 栽培様式
    (単位:cm)
    作  物 1畝条数 畝  幅 畝  高 条  間 株  間 適 応 す る
    高性能農業機械
    キャベツ 1条 45 0〜20 30〜45 野菜全自動移植機
    キャベツ収穫機
    野菜栽培管理ビークル
    60 0〜20 30〜45
    2条 120 0〜25 45〜60 30〜45
    はくさい 1条 60 0〜20 30〜50 野菜全自動移植機
    野菜栽培管理ビークル
    はくさい収穫期
    2条 120 0〜25 40〜60 30〜50
    レタス 1条 45 0〜20 25〜40 野菜全自動移植機
    野菜栽培管理ビークル
    2条 90 0〜15 40〜45 25〜40
    ほうれんそう 4〜6条 120 0〜20 15〜20 2〜15 非結球性葉菜収穫機
    野菜栽培管理ビークル
    平畝全面栽培 制限なし 0〜20 15〜20 2〜15

    根深ねぎ 1条 90 10〜25
    (30〜50)
    2〜4 ねぎ収穫機
    120 10〜25
    (30〜50)
    2〜4
    葉ねぎ 3〜6条 120 0〜20 15〜35 15以下 非結球性葉菜収穫機
    だいこん 1条 60 0〜20 25〜35 だいこん収穫機
    野菜栽培管理ビークル
    2条 120 0〜25 30〜60 25〜35
    にんじん 2条 60 0〜20 15〜20 5〜15 野菜栽培管理ビークル
    4条 120 0〜25 15〜20 5〜15
    ごぼう 1条 60 0〜15 5〜15 ごぼう収穫機
    かんしょ 1条 90 20〜30 25〜40
    (15〜)
    汎用いも類収穫機
    ばれいしょ 1条 75 15〜30 20〜35 汎用いも類収穫機
    さといも 1条 120 0〜25
    (35)
    30〜60 汎用いも類収穫機
    注1:現行機械化体系を勘案し、当面、かんしょの畝幅は70〜100cm、ばれいしょは60〜90cm。
    注2:畝高の「0」は、畝立てなしを想定。
    注3:根深ねぎの畝高は畝立て後植付けの時の溝の深さ,( )内の数値は収穫時の土寄せ後の溝の深さ。
    注4:かんしょの株間の(15〜)は、セル苗で移植する場合の値。
    注5:さといもの畝立の0は平畝への対応、25は定植時、(35)は培土によるかさ上げ後の値。

  3. 凡 例
    キャベツ

    はくさい

    レタス

    だいこん
    ねぎ(根深かねぎ)
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