1) |
実用場面において十分な防除効果を得るためには、防除対象とする害虫の生育ステージを把握し、的確な時期に処理することが最も重要である。すなわち、コガネムシ類幼虫の場合、2令後期から3令幼虫が最も本線虫に対する感受性が高いので、成虫の発生時期やコガネムシ種から、その生育時期を予測して処理時期を決定する。
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2) |
本線虫は乾燥が苦手である。その為散布は、曇天または小雨時に行うことが望ましく、やむを得ず晴天時に散布する場合はできるだけ日没時に実施する。 |
3) |
散布後に茎葉部に付着している線虫を確実に土壌中に到達させるために、散布液と同量程度の水を後散水として実施する。 |
4) |
安定した効果を持続させるために、定期的に散水して土壌中で線虫が行動しやすいように環境を整えることも大切である。 |
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【実用化実例】 |
本剤の農薬登録を取得する際に実施した試験の一例を紹介する。 試験場名:(株)日本植物防疫協会(試験は茨城県江戸崎C.C.で実施) 試験成績:表2 参照 |
試験場コメント: |
本剤は処理28日後では、25万頭/m2処理は対照薬剤と同様に高い効果を示し、12.5万頭処理では対照薬剤より劣るものの効果は認められる。よって、本剤の25万頭/m2処理は実用性は高く、12.5万頭処理は実用性はあると考える。薬害は認められなかった。 |
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尚、本製品は2000年より販売を開始し、現在50ヶ所以上のゴルフ場で利用されている。 |