堆肥切り返し機


[要約]
 幅1.9m、高さ1.5mのウインドローに対応するトラクタけん引式堆肥切り返し機を開発した。本機は定形堆積されたウインドローを切り返し、作業後も同様の形に整形するため繰り返し切り返し作業が可能である。このため、狭い堆肥舎や堆肥ハウスでも効率的な作業が可能である。
北海道農業試験場・農村計画部・農業機械研究室
[連絡先]011-857-9265
[部会名]農村計画(農業物理),畜産・草地,地域総合研究
[専門] 機械 
[対象] 農業機械
[分類] 指導

[背景・ねらい]
 酪農の飼養規模の拡大や専業化あるいは地域的な偏在化が進み、経営単位当たりのふん尿の処理量は増大している。一方、物質循環の基本となる耕種農家との連携が薄れ、自然環境との間に矛盾が生じ始めている。労働力不足もこれに拍車をかけ、安価で簡便な家畜ふん尿の処理が緊急の課題となっている。そこで、堆肥を簡易に堆積し、切り返しによる腐熟促進方策を検討し、一連の技術体系を確立する。

[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
1.バーンクリーナからの排出ふん尿を直接堆肥堆積運搬車に積載して定形堆積し、これに切り返し機を用いることによりふん尿処理の効率化が図れる。
2.ローダー等の機動性が制限される堆肥舎や簡易パイプハウスでの利用にも、効果が期待できる。
3.トラクタが走行可能な路面状態であることが望ましい。
4.平成7年度北海道農業試験会議成績会議で指導参考(課題名:堆きゅう肥調製システムの開発)とされた。

[その他]
研究課題名:家畜ふん尿処理システムの確立
予算区分:地域総合
研究期間:平成5年〜9年


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