ガンマキンウワバの耐寒性に及ぼす予冷の効果


[要約]
 冬期野外積雪下を想定した0℃湿度100%という条件下での生存期間を比較すると、予冷によって、北海道で越冬が確認されているガンマキンウワバ幼虫は、越冬が確認されていないタマナギンウワバよりも、生存期間が飛躍的に延びる。
北海道農業試験場・生産環境部・虫害研究室
[連絡先]011-857-9280
[部会名]生産環境
[専門] 作物虫害
[対象] 昆虫類
[分類] 研究

[背景・ねらい]
    野菜や牧草の害虫として知られるガンマキンウワバは、1960年代初期に海外から北海 道へ移動してきたと考えられている。本種は3、4齢幼虫で越冬することが知られてい るが、越冬に関係した生理・生態については不明な点が多い。そこで、耐寒性について、 北海道での越冬が確認されていない同属の近縁種タマナギンウワバと比較しながら明ら かにしようとする。

[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
  昆虫の野外越冬を調べる際、その実験的証明の基礎として利用できる。

[その他]
研究課題名:害虫の寒地適応様式の解明
予算区分:経常
研究期間:平成7年(平成4年〜7年)

発表論文等:ガンマキンウワバとタマナギンウワバ耐寒性の違い、応動昆、


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