そうか病抵抗性ばれいしょ新品種候補系統「根育31号」
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[要約]
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「根育31号」は、中生に属する調理用のばれいしょである。「男爵薯」より上いも平均一個重が大きく、上いも重及び中以上いも重が多い。そうか病抵抗性はや上いも平均一個重が大きく、上いも重及び中以上いも重が多い。そうか病抵抗性はや
北海道立北見農業試験場・研究部・馬鈴しょ科
[連絡先]0157-47-2146
[部会名]作物
[専門]育種
[対象]いも類
[分類]普及
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[背景・ねらい]
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北海道の畑作基幹作物の一つであるばれいしょは、でん粉原料用、加工食品用、生食用などに用いられているが、でん粉原料用は、輸入品との競争が激化しており、加工食品用や生食用への転換が急がれている。しかし、これらの用途においても新製品の開発や製品の多様化、製造コストの低減などから、品質向上に関する要求と高品質な新品種への要望が強まっている一方、生産現場では、そうか病による品質低下が問題になっている。
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[成果の内容・特徴]
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昭和63年に「Atlantic」を母、「Cherokee」を父として交配し、選抜を図ってきた。
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早晩性は「男爵薯」より遅い中生に属する。
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花は淡赤紫色である。塊茎は扁球形で、皮色は白黄、肉色は黄白である。
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「男爵薯」より10a当り上いも重及び中以上いも重が多く、でん粉価も高い。
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「男爵薯」より10a当り上いも重及び中以上いも重が多く、でん粉価も高い。
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剥皮褐変は「男爵薯」より少なく、調理後黒変も「男爵薯」並に少ない。食味は「男爵薯」並の中上である。
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[成果の活用面・留意点]
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そうか病発病いも率15%以下を目標とした場合、「男爵薯」の発病いも率が30%以下の圃場に栽培する。
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健全株にウイルス病によるモザイク症状に似た退緑斑紋が発生することがあるので、原採種栽培では抜き取りにあたり注意する。
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二次生長が発生しやすいので、培土、収穫時期などに留意する。
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亀の甲病や亀の甲病類似症状が発生することがある。
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[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分]
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課題名:ばれいしょ新品種候補系統「根育31号」(普及奨励)
[具体的データ]
表
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[その他]
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研究課題名:ばれいしょ新品種育成試験
予算区分 :指定試験
研究期間 :平成10年度(昭和63年〜平成10年)
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