短紙筒によるてんさいの育苗移植栽培−補遺−


[要約]
短紙筒における6週間育苗は年次により不安定であるが、ウニコナゾールP液剤処理で安定性が高まり、No1紙筒と同程度の収量が期待できる。短紙筒による育苗期間を6週間にすると減収することがあるので、4〜5週間を基本とする。
北海道立十勝農業試験場・研究部・てん菜特産作物科
[連絡先]0155-62-2431
[部会名]作物
[専門]栽培
[対象]工芸作物類
[分類]指導

[背景・ねらい]
短紙筒は紙筒の軽量化と育苗土の節約の効果が大きいことから、一部の農家では自力で切断して育苗・移植栽培を実施している。平成7年度に「短紙筒によるてんさいの育苗移植栽培」を4〜5週間の育苗期間で利用できる技術として指導参考事項とした。しかし、平成7年の1年のみの成績ではあるが、6週間育苗で本葉展開期に苗ずらしを行うと減収する可能性があることが示されていた。ほとんどの農家の育苗期間は6週間以上で苗ずらしを行うことが一般的であることから、この3年間の試作段階で減収する事例があったと考えられるので、短紙筒移植栽培の6週間育苗への適応、特に苗ずらし等による徒長防止処理を行った場合の生育・収量への影響を明らかにし、降雨等で育苗期間がさらにのびた場合の短紙筒の適応性について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 6週間育苗における短紙筒の収量はNo1紙筒と同等であるが、年次によっては減収することがある。
  2. 6週間育苗における短紙筒の収量はNo1紙筒と同等であるが、年次によっては減収することがある。
  3. 単年度の成績ではあるが、6週間育苗を前提として育苗し、移植時期が遅れて育苗期間が長期化した場合には減収する。

[成果の活用面・留意点]
  1. 単年度の成績ではあるが、6週間育苗を前提として育苗し、移植時期が遅れて育苗期間が長期化した場合には減収する。

[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分]
課題名:短紙筒によるてんさいの育苗移植栽培−補遺−(指導参考)
[具体的データ]
表1表2

[その他]
研究課題名:てんさいの省力栽培における収量向上・安定化
予算区分 :受託
研究期間 :平成10年度(平成7〜10年)

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