道南地方における冷房育苗苗利用によるラークスパーの夏定植10、11月切り作型
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[要約]
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道南地方において、ラークスパーを夏定植し無加温で10、11月切りをするためには、小苗(200穴トレー)の冷房育苗苗または夜冷育苗苗を8月中旬までに定植することが望ましい。
北海道立道南農業試験場・研究部・園芸科
[連絡先]0138-77-8116
[部会名]作物
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]指導
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[背景・ねらい]
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夏期が冷涼で、秋期が比較的温暖な道南地方で、冷房育苗苗利用による無加温ハウス栽培における夏定植10、11月切り作型を検討する。
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[成果の内容・特徴]
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8月中旬定植の採花率が安定して高いが、9月上旬定植では切り残しが多く、ほとんど採花できない(図1)。8月下旬定植では年次により採花率が不安定である(図2)。
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道南地方において、無加温栽培で11月に安定的に採花することは困難である(図3)。
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冷房および夜冷育苗の切花品質に与える差は年次間で変動があり、高温年では冷房育苗が優れていたが冷涼年では差は認められない(図4)。
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道南地方でラークスパーを無加温で10月に採花をするためには8月中旬までに夜冷育苗苗か冷房育苗苗を定植することが必要である。
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使用するセルトレーは穴数が多いものを使用し、小苗(200穴)で定植した方が切花品質が良好である(図5、図6)。
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[成果の活用面・留意点]
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本成績は無加温夏定植10、11月切り作型に適応する。
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成績の適応地域は道南およびこれに類似の地帯とする。
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[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分]
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課題名:道南地方における冷房育苗苗利用によるラークスパーの夏定植10、11月切り作型(指導参考)
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[その他]
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研究課題名:デルフィニウムの秋期生産安定技術
予算区分 :道費
研究期間 :平成10年度(平成7〜9年度)
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