デルフィニウムの夜冷育苗苗利用による夏定植10、11月切り作型
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[要約]
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デルフィニウムの夜冷育苗苗利用により10、11月切りをするためには、鉢上げ苗を利用し8月下旬までに定植する必要がある。夜冷育苗の処理夜温は15℃、秋期加温夜温は13℃が適当である。
北海道立道南農業試験場・研究部・園芸科
[連絡先]0138-77-8116
[部会名]作物
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]指導
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[背景・ねらい]
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夜冷育苗苗利用によるデルフィニウムの新しい作型、加温夏定植10、11月切り作型を開発する。
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[成果の内容・特徴]
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夜冷育苗の効果として育苗時の抽台抑制、定植後の早期抽台抑制、欠株率の低下、切花品質の向上が認められる。夜冷育苗の処理夜温は15℃が適当である(図1、図2、図3)。
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大苗ほど欠株率が低く、切花品質も優れる。
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夜冷育苗苗利用による夏定植10、11月切り作型では、鉢上げ苗を利用し8月下旬までに定植する必要がある(図4)。
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秋期加温夜温13℃と16℃では到花日数の差は少ないが、切花品質(切花長、切花重、小花数の増加)では13℃が優れるので、秋期加温夜温13℃が適当である(図5)。
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長日条件で開花促進、切花品質向上効果(切花長、切花重、小花数の増加)が認められる(図6)。
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経営費に占める種苗コストが高く、収益性に大きく影響する。
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[成果の活用面・留意点]
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本成績は加温栽培、夏定植10、11月切り作型に適応する。
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経済試算は道南地方についてのみ適応する。
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[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分]
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課題名:デルフィニウムの夜冷育苗苗利用による夏定植10、11月切り作型(指導参考)
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[その他]
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研究課題名:デルフィニウムの秋期生産安定技術
予算区分 :道費
研究期間 :平成10年度(平成7〜9年度)
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