ばれいしょ収量センシング技術


[要約]
開発したばれいしょ収量センサは光学式で、重量をリアルタイムで計測可能である。メークイン作付圃場における収穫試験では重量測定誤差は約10%である。
北海道立中央農業試験場・生産システム部・機械科
[連絡先]01238-9-2001
[部会名]総合研究(農業物理)
[専門]機械
[対象]
[分類]研究
[背景・ねらい]
精密農業は環境負荷の低減と収益性の向上を目的とし、圃場マップの作成手法やマップに基づく作業の実用化技術の開発が求められている。これら精密農業のための要素技術としてばれいしょ収量マップ作成のためのリアルタイムばれいしょ収量センサの開発を行い測定精度を検討する。
[成果の内容・特徴]
  1. 光学式ラインセンサを使用したばれいしょ収量センサは、コンベアからタンク内へ落下するばれいしょ塊茎がセンサ間を通過する際に遮蔽される光軸数によりリアルタイムで重量を計測する(図1表1)。
  2. メークイン作付圃場における収穫試験では、平均値に対する誤差が約10%(RMS)でばれいしょ重量の計測が可能である(図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 開発した技術要素は精密農業研究に活用できる。
  2. 実証データを蓄積し、その解析を行う必要がある。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:精密農業のための圃場マップ作成と収量センシング技術(研究参考)
[その他]
研究課題名:大規模農業向け精密自律走行作業支援システムの開発研究
      (精密農業のための圃場空間マッピングと作業機開発)
予算区分 :受託(地域コンソーシアム研究開発事業)
研究期間 :平成12年度(平成10〜12年)
研究担当者:関口建二, 原 令幸, 竹中秀行, 原 圭祐
発表論文等:なし

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