普通型コンバインの小麦収量センサの精度と収量マッピング


[要約]
普通型コンバインに搭載した小麦収量センサの出力値は実測値の91〜98%である。収量センサによるデータを用いるとセミバリオグラムから、供試圃場の適正なサンプリング間隔の推定が可能である。
北海道立中央農業試験場・生産システム部・機械科
[連絡先]01238-9-2001
[部会名]総合研究(農業物理)
[専門]機械
[対象]
[分類]研究
[背景・ねらい]
精密農業は環境負荷の低減と収益性の向上を目的とし、圃場マップの作成手法やマップに基づく作業の実用化技術の開発が求められている。これら精密農業のための要素技術として普通型コンバイン搭載式小麦収量センサの精度と収量マップ作成手法を検討する。
[成果の内容・特徴]
  1. 圃場内のコンバインの位置計測にRTK-GPSを用い、普通型コンバインに搭載した収量センサの計測精度の検討を行った結果、収量センサ出力値は実測値の91〜98%であった。(表1)。
  2. 収量センサの測定データから作成したセミバリオグラムを推定セミバリオグラム(指数モデル)にあてはめると、サンプリング間隔の目安となるレンジ値は供試圃場の場合、約80m以下と推定できる(図1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 開発した技術要素は精密農業研究に活用できる。
  2. 実証データを蓄積し、その解析を行う必要がある。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:精密農業のための圃場マップ作成と収量センシング技術(研究参考)
[具体的データ]
図2
[その他]
研究課題名:大規模農業向け精密自律走行作業支援システムの開発研究
      (精密農業のための圃場空間マッピングと作業機開発)
予算区分 :受託(地域コンソーシアム研究開発事業)
研究期間 :平成12年度(平成10〜12年)
研究担当者:関口建二, 原 令幸, 竹中秀行, 原 圭祐
発表論文等:なし

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