カラーピーマンの品種特性
- [要約]
- カラーピーマンの成熟日数は約60〜70日であり、1果重が軽い品種ほど短い傾向を示す。果実の着色は収穫の約2週間前より始まり、着色開始から約1週間以上の熟度であれば、内部品質に差が認められない。
北海道立上川農業試験場・研究部・畑作園芸科
[連絡先]0166-85-2200
[部会名]作物
[専門]栽培
[対象]果菜類
[分類]指導
- [背景・ねらい]
- カラーピーマンは消費が伸びている新規野菜であるが、北海道における試験例がない。そこで、内部品質を加味した品種特性を調査し、品種選択の資料を提供する。
- [成果の内容・特徴]
- 上川農試と北海道の各市町農業センター6カ所で、カラーピーマンの品種特性調査を行った(表1,2)。
- カラーピーマンの成熟日数は約60〜70日であり、1果重が軽い品種ほど短い傾向を示す。
- 「ピメント(黄)」は果実糖度が7度以上、総ビタミンC含量が200mg/100gを超える。「バナナピーマン」は収量、食味がやや劣り、糖度がやや低い。
- 各品種とも、果実の着色は収穫の約2週間前より始まり、熟度がやや未熟果(着色開始から約1週間)以上であれば、内部品質には差が認められない(図1、2、他品種略)。また、緑色果は総ビタミンC含量が低いものの、ピーマン(4訂食品析表;80mg/100g)の約2倍程度が含まれる。
- 収穫時期に関わらず各品種とも、糖含量・総ビタミンC含量はほぼ一定値を示す(図3、他品種略)。
- [成果の活用面・留意点]
- 産地におけるカラーピーマン品種選定の資料とする。
- 平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名および区分
- 課題名:カラーピーマンの品種特性(指導参考)
- [その他]
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研究課題名:地域の振興方向に対応した野菜の品種特性調査
予算区分 :道費
研究期間 :平成12年度(平成11〜12年)
研究担当者:長尾明宣
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