| 1) |
収穫機では、作業者は歩行を伴わない立ち作業でキャベツを収穫することができる。また、圃場・作物条件に応じて前処理部の高さ調整によって、土の掻込みによるキャベツの汚れを回避できる。機械切断ロスは1.0%と低く、外葉の付着枚数も概ね設定どおりである。 |
| 2) |
トレーラ上では、2人の作業者は立ち作業で腰を曲げることなくキャベツの切り直しや箱詰めをし、収穫物の箱を一定の高さから運び出すことができ、軽労化を図ることができる。 |
| 3) |
収穫前に培土機を用いて溝を形成してこれをトラクタの走行路とすることにより、安定した直進性を確保し、収穫作業の安定性にも貢献する(図2)。 |
| 4) |
3人組作業による本体系では作業速度は約10cm/sで圃場作業量は約6h/10a、投下労働量は18人・h/10aである。手取り収穫体系(32人・h/10a)と比較して40%以上の労働時間を短縮し、有効作業効率は80〜85%である(表1)。作業者の姿勢は大きく改善され(図3)、作業強度と作業能率に基づく試算結果から1日(8時間労働)約11aの高能率収穫ができる。 |
| 5) |
経営試算によれば、25ha規模の畑作+キャベツ作経営などでは補助事業での導入を前提とすると、初期投資額および修繕費をほぼ回収でき(図4)、併せて軽労化効果が高いことからその導入の合理性がある。 |