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交配組合せは、道北53号/水稲中間母本農11号//空育139号(後のゆきまる)である。道北53号に由来する「あやひめ」「はなぶさ」と同じ低アミロース遺伝子をもつと推定される。 |
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直播栽培での出穂期・成熟期は、育成地では「ゆきまる」より出穂期で2〜3日遅く、成熟期で3日遅い早生の晩である(表1)。 |
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直播栽培では「ゆきまる」より一穂籾数が多く多収である。(表1、表2) |
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食味は「ゆきまる」に優る。(表1)。 |
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直播栽培での白米アミロース含量は約10%で、移植栽培の「あやひめ」並である(表1)。直播栽培での白米蛋白質含量は「ゆきまる」より低く、移植の「あやひめ」並である(表1)。 |
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苗立ち率は「ゆきまる」よりやや低い。耐倒伏性は「ゆきまる」並の"やや強"である(表1)。 |
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m2当たり200本以上の苗立数を確保すると収量は安定し、「ゆきまる」より多収となる(図1)。 |
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玄米の外観品質は「ゆきまる」並で、検査等級は「ゆきまる」よりやや劣る(表1)。 |
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穂ばらみ期の耐冷性は「ゆきまる」並の"強〜やや強"である(表1)。いもち病真性抵抗性遺伝子型はPia、Pii、Pikであり、葉いもち抵抗性は"強"、穂いもち抵抗性は"中"である(表1)。 |