| 1. |
水稲「北海292号」は、空育150号(後のあきほ)/95晩37(後の北海287号)から育成された良質の低アミロース系統である。なお北海287号はきらら397の低アミロース培養変異体に由来する系統である。 |
| 2. |
出穂期は、育成地では「あやひめ」、「ほしのゆめ」並の中生の早である(表1)。 |
| 3. |
稈長は「あやひめ」よりやや短く、穂数は「あやひめ」より多く、一穂籾数のやや少ない穂数型である(表1)。 |
| 4. |
穂ばらみ期耐冷性は「あやひめ」よりやや強い"強"である。いもち病真性抵抗性遺伝子型はPii、Pikであり、葉いもち抵抗性は"やや弱"、穂いもち抵抗性は"中"である(表1)。 |
| 5. |
収量性は、「あやひめ」、「ほしのゆめ」よりやや低い(表1)。 |
| 6. |
玄米の外観品質は、「あやひめ」並の中上であり、検査等級は優り良質である(表1)。 |
| 7. |
千粒重は「あやひめ」よりやや重い(表1)が、粒厚はやや薄く、ほしのゆめよりやや厚い程度である。 |
| 8. |
単品の炊飯米の食味は、「ほしのゆめ」に対して白さが同等でつやが優り、総合値も優る。粘りや柔らかさは「ほしのゆめ」と「あやひめ」の中間程度である(表2)。 |
| 9. |
アミロース含量は「あやひめ」よりも高く、年次による含量の変動が比較的少ない(図1)。 |
| 10. |
米粒は白濁しにくく、もち臭が「あやひめ」、「ミルキークイーン」より少ない(表1)。 |