| 1. |
生育型:標準品種「マキワカバ」に比較して、草型が開張型で、秋の草勢が劣り、側根の割合が大きい(表1)。標準品種より秋の休眠性が高く、寒地適応性の特徴が強い。 |
| 2. |
永続性:2年目収量に対する4年目収量の比で評価した永続性、試験最終年の茎数密度および単位面積当たりの残存株数において標準品種を上回る(表1、図2、図3)。既存品種中最も永続性に優れる。 |
| 3. |
越冬性:越冬性、萌芽良否および春の草勢の評価は何れも標準品種より優れる(表1)。既存品種中最も越冬性に優れる。 |
| 4. |
耐寒性:標準品種が「中」の評価に対し、「中〜やや強」である(表1)。 |
| 5. |
収量性:4ヶ年合計収量の標準品種対比は105で多収を示し、特に試験期間中の後半において多収傾向が顕著である(図1)。既存品種中最も多収である。 |
| 6. |
早晩性:開花始は標準品種とほぼ同時期の「早生」に属する(表1)。 |
| 7. |
倒伏程度:草型が開張型であるため、倒伏程度は標準品種より大きく評価される(表1)。 |
| 8. |
耐病性:そばかす病の罹病程度は抵抗性の高い標準品種並である(表1)。バ−ティシリウム萎凋病に対しては抵抗性である(表1)。 |
| 9. |
飼料成分:CP割合、ADF割合およびNDF割合は標準品種と大差ない(表1)。 |
| 10. |
採種性:採種量の2年間平均は標準品種と大差ない(表1)。採種性は標準品種並である。 |