| 1. |
ロータリの爪を図1のように播種床の部分耕うん用の深耕爪と条間の浅い耕うん用に浅耕爪を交互に配して、間に土の付着の少ない樹脂板で仕切りを入れ、後部をスプリングで鎮圧の強さを調整できる鎮圧カバーでそれぞれ独立に覆うことにより、砕土率の高い播種床の造成ができる。 |
| 2. |
播種床は図2のように幅9cm、耕起深さ12〜16cm(規定輪により調節可能)、条間25cmで部分耕うんし、仕切り板で密閉された領域の中でロータリ爪によって複数回耕うんされるため、図3のように土の砕土率が向上する。条間は6cmの浅耕のロータリ爪により表層を粗く砕土し、前植生を一掃できる。 |
| 3. |
現地の転作田における耕うん試験の比較では、土壌含水比が18〜28%の範囲では、平均土塊直径は出芽率が80%以上とされる1.2cm以下とすることができ、耕深6.4cmのアップカット浅耕ロータリと同等かそれ以上となった。しかし、水分が30%以上では砕土率が極端に低下した(図3)。 |
| 4. |
作業速度は通常の土壌条件であれば4.5km/h程度(95PSトラクタ、PTO回転数540rpm、エンジン回転数2200rpm)である。 |
| 5. |
部分耕により作業を行なうため、表層砕土の部分の未耕起部分で地耐力が確保され、その後の作業において、雨天後でも圃場に作業機が入ることができる。 |