| 1. |
開発した牧草調製機械は、裏返しに取付けたシリンダ刃とケーシングとの5mm前後の間隙にアルファルファや混播牧草を供給して摩砕・圧縮し(図1、2)、後部の翼で広げ、さらに上下のベルトの間で圧縮、成形して排出する機構で、つまりが少なく、高速作業が可能である。
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| 2. |
モアコンディショナの刈り高さを12cm程度として本機を使用することにより、転草作業をせずに下層の草も順次乾かすことができる。刈り高さを高くすることにより1回当たりの収量は減るが、再生が早まり、収穫回数も多くできる。(1番草0.4DMkg/m2、5/30、2番草0.55 DMkg/m2、6/25、羊ヶ丘)。 |
| 3. |
処理したアルファルファの晴天時の圃場での日中の乾燥速度は、1番草でほぼ2.0〜2.5(%wb/h)で、モアコンディショナ処理のみの2〜3倍の値を示す。1日で60%以下の低水分サイレージに調製可能である(図3)。アルファルファの脱葉損失は3%以下である。 |
| 4. |
アルファルファとイネ科の混播牧草に対してもイネ科牧草の茎をつぶし、乾燥促進効果がある。 |
| 5. |
作業時の処理草量に対するPTO軸トルク、PTO軸動力は0.4〜0.9kN・m、所要動力は22〜50kWである。作業速度は6〜8km/hが可能で、作業能率は0.8ha/h〜1.4ha/h、処理能力は生草8kg/sが限界である(図4)。 |